2020年10月17日
【今すぐ使えるチャート戦略!】順張り・逆張り使い分け?
こんにちは。ケロルです。

大統領選挙を控え、上下に落ち着きのない動きが続いています。
意味のないランダムな動きに一喜一憂しやすい状況のため、細かい材料や観測記事は無視した方が良いかもしれません。

そこで本日は前半の話題を変えて「順張り・逆張り」「短期・長期」の戦略の使い分けについて考えました。

今週もよろしくお願いします。
順張り・逆張りそれぞれに適した商品は??
色々な投資スタイルがあると思いますが、「順張り」「逆張り」それぞれに適した商品があると考えています。
簡単に言えば、順張りはトレンドが出やすい商品で使いやすく、
逆張りはレンジが多く、一方向に動きづらいものが適していますね。
色々な投資スタイルがあると思いますが、「順張り」「逆張り」それぞれに適した商品があると考えています。
簡単に言えば、順張りはトレンドが出やすい商品で使いやすく、
逆張りはレンジが多く、一方向に動きづらいものが適していますね。
以下は、私(ケロル)の勝手な選定です。
1.〔ケロルが主に順張りでトレードする商品〕
(1)株価指数先物:
・マザーズ
・NASDAQ100
Nasdaq100は、「日足では基準線を超えたら買い、適当に半分利食い、残りは基準線割れまでホールドする」ことが多いです。

もしくは、基準線の上では買いに的を絞って、回転売買するのもいいかもしれません。

日足ではほとんどショートはしません。

30分足では、転換線と基準線がゴールデンクロスで買い、デッドクロスで売りでプログラム売買が可能です。

こちらはショートもやりますが、まあまあの成績でプラスになっています。


プログラム売買と言いましたが、私の場合は「目押し」のため夜中トレードできないのが難点ですが、30分足は「おまけ」なのでよいです。

この2つの順張りテクニックは、他の順張り系商品にも応用しやすいですよ。

(2)FX:
・GBPJPY
やっぱり株の方がやりやすいので、あまりFXはやっていません。

(3)商品:
・原油
原油の注意点は、とにかく順張りとルール通りの売買に徹することですかね。。。
今年は原油先物の逆張りで「死んだ」人が多いですね。。

私は原油トレードを休んでいたので無事でしたが・・
(4)個別株:
チャートを見てやりやすそうな銘柄を探します。
やり方はほとんど同じですが、個別株は売買時間帯が短く、コストも高いので、売買回数は少なめです。

2.〔ケロルが主に逆張りでトレードする商品〕
(1)株価指数:
・日経平均
・FTSE100(イギリス)

私は逆張りが大好きですが、逆張りは順張りよりもはるかに難しいと思います。

順張りと違ってルール化が難しいため、ヘタをして「塩漬け」になったり「致命的損失」を出してしまうリスクはあります。

私の場合、日経平均は「日柄」・「値幅」・「オシレータ」を複合的に使っていきます。

経験則も大切ですね。後は分割で少しずつ仕込むのも逆張りでは重要になることが多いです。

私の具体的な買いポイントの例はこんな感じです↓
=============
① 25日線乖離率5~7%を超えたら買い下がり
② 週足のスローストキャスティクス D%が20を下回ったら買い下がり
③ 過去の重要なサポート、レンジ下限での買い。
④ 3か月またがり(約2か月)の大幅上昇から、の売り上がり
⑤ 過去の重要なレジスタンス、レンジ上限での売り
=============
ざっと、実際に私の過去の逆張り売買の一部を書いてみました。


私は昨年までは、ことごとく「相場の急所」で逆張り売買し、大きく利益を上げていました。

相場の予想も毎年かなり高い精度で当てていました。
ただ今年は「10年に1度の超大相場」ということが理解できず、見事に「死亡」しました。

お金もそうですが、自信もかなりなくなりました。


今後はまた、私の以前の逆張りロジックが機能する時期になると思います。
ただし万一、統計で説明できない大相場につながる可能性も視野に入れ、順張りの比重を上げていこうと思います。

因みに、日経平均の逆張りの考え方はこれ以外にもたくさんあります。

いつもの「景気循環」や、「季節性」、「日柄の考え方(9日、1か月、2か月)」など、を考えて逆張りで売買することもあります。
これからも書いていきますが、過去のブログを見ていただければ幸いです。

(2)FX:
・USDJPY
・AUDNZD
こちらは、リピートIF DONE で行っています。

リピート系の自動売買は、逆張り商品から選定すると良いですよ!
皆さん、他にも順張り、逆張りに適した商品や、単純かつ効果的なロジックがあれば教えてください。

今後の日経平均!!
一応、タイムリーな話もしておきます。

今後の日経平均ですが、中期的なレジスタンス24,000円台に近づいています。

景気循環や政策からも、24,000円台をいずれ超えると見ていますが、
2017年に20,000円~21,000円の大きなレジスタンスに挑戦した時のように、
ブレイクまでに1,2回、値幅調整(期間1か月~2か月程度)が入ると考えています。


そこで、上記のスローストキャスティクスの逆張りロジックが発動すれば面白いですね。

そうでなくても、基準線を使った順張りの考え方も頭に入れておきたいです。

本日の内容は以上です。
いつもお読みいただき、本当にありがとうございます。

今週も無理せず人生を楽しんで行きましょう~。

2020年10月11日
【金利上昇する?】株価指数・ゴールド・バリュー株はどうなる?
こんにちは。ケロルです。

本日は妻とレンタル自転車で2時間半、埼玉をサイクリングしました。

ちょっと疲れましたが、相場分析もしっかりやります。
今週もよろしくお願いします。

株価と金利が上昇
先週末は、米国で共和党が1.8兆ドルの追加財政を提案し、民主党の3兆ドルに対して歩み寄りを見せました。

そのことを好感し、株価は上昇。

S&P500は基準線を再び終値ベースで上回っています。

私は新規の売りは停止し、買い回転のみで攻めています。

下で少しずつ積み増した買い玉は良い利益になっており、分割で利確しながら、
わずかに残っているヘッジ売り玉を、買いの利益と相殺して切るかどうか様子見中です。

全体的には引き続き買いに傾いており、上手く回転もできて、前月よりもけっこう資金を増やせました。

まだ大統領選までに、「冷っと」する押し目はあると思いますので、慌ててヘッジ売りを全買戻しするよりは、時間をかけたいと思います。

金利の上昇は警戒すべき?
金利は追加の国債発行を見据えて上昇(債券価格が下落)しました。


景気循環が回復期にあることや、国債発行額(特にアメリカ)が増加するのは確実である事を勘案すると、先進国の金利が更に上昇する局面はありそうです。

景気循環は2016年の大統領選とと同様、回復期にしっかりと入っています。
世界的な景気循環が見えやすい日本を例に見てみます。
今回はオレンジのラインです。

大きく調整しましたが、現在は回復期に入っています。

なお2016年の大統領選の時も、回復期にありました。


景気循環を反映して過去、4年に1度アメリカ長期金利は大きく上昇しています。
2016年のトランプ大統領当選後は、「景気循環好転」 + 「財政出動の思惑」で急激な金利上昇が起こりました。


ただし、今回それが完全再現されるかは不明です。

2016年の大統領選が多くの投資家の記憶に刻まれているため、市場は既にかなり金利上昇に備えているようです。

アメリカの30年国債の先物は史上最高のショートポジションが積みあがっており、金利上昇を相当に警戒しているようです。

実際に大統領選後に金利が一瞬急騰したとしても、巨額の先物買戻しで金利上昇は意外に抑えられてしまうかもしれません。

まあ、意外に金利上昇が続かないのでは?と思いつつも、アメリカ金利は想像以上のスピードで上昇することがあるので・・・正直短期では今やりたくないですね。
私は昔、銀行で米国債をトレードしていましたが、コツコツとトレンド(特に金利低下=債券高)が出るときに米国債のトレードをやるのが私は好きですね。

今の私個人の戦略としては債券はあくまで長期投資なので、金利が大きく上昇するのであれば、ほんの少しずつ買おうかとは思いますが。

ゴールドへの影響は?
今の所、前々回?くらいに書いた通りの展開になっています。
今回の大統領選後に、財政拡大を見越して長期金利が大きく上昇した場合でも、
期待インフレ率も上昇することによって、「実質金利」はそこまで上昇しない可能性が高いです。
なのでゴールドは2013年バーナンキショック時ほどの大暴落はしないと思います。

2016年にトランプラリーで金利が大暴騰した時も、ゴールドはそこまで下落していません。

ただし、実質金利の低下余地も小さくなっており、ゴールドがガンガン上がっていくのも期待薄だと見ています。
むしろじり安にも警戒し、買いは長期目線で慎重にポジションを取るのが私の引き続きのスタンスです。

金利上昇で日経平均は有利なはずだが・・・
景気循環が好転し、金利も上昇するとなると、期待されるのが「バリュー株」です。
(=シクリカル株)
米国債先物は金利上昇を織り込んでいるのに、
8306三菱UFJ の株価は、金利上昇をまるで織り込んでおらず、安値に張り付いています。

あまりに安いし、日足基準線を先週末に超えたので、私も流石に買いましたが・・・

金利が上昇するとなると、シクリカル株の比重が大きな日本株は、強含むのが理論上は正しいです。
現状は日足基準線も超えており、日経平均を買い回転で軽くトレードしています。


しかし、1か月前に下の通りイメージを書きましたが、
24,000円を超えたところでは一旦大きめの調整に入りそうな気がしています。


これはあくまで私のGut Feeling(かん)でしかないのですが、少し株価指数は良いものを織り込みすぎている気がしています。
24,000円を勢いよく抜いて、大きな上昇トレンドに入るのは来年の気がしています。

本日のまとめ!!
(1)ファンダメンタルズ的に見て、大統領選前後から金利が上昇しやすい。
(2)米国債先物は金利上昇をすでに織り込んでいる一方、銀行株は金利上昇を織り込めていない。
(3)株価は中期的には上昇予想だが、本格的な「業績相場」に移行する前に、大き目の調整があるのが通常。
⇒目先株は買い戦略継続も、調整に耐えられる準備を!
本日の内容は以上です。
いつもお読みいただき、本当にありがとうございます。

今週も無理せず人生を楽しんで行きましょう~。

2020年10月03日
【トランプ陽性】相場への影響と作戦は?(10/3)
こんにちは。ケロルです。

トランプ大統領のコロナ感染による株価影響と、その他警戒すべき事について考えます。
今週もよろしくお願いします。

波乱は予想通り?
米国株はトランプ大統領がコロナウイルス陽性になった事を受け荒れました。

ただ先週のブログにも書きましたが、「一旦反発に向かうが、まだ波乱はあるだろう」という展開通りです。

これは単に、調整の期間やチャートパターンによる私の感覚です。
(Youtubeにたくさん存在する「予言者」「相場の神」は実際は存在しませんよ。

その他、経済のファンダメンタルズに対する分析も、今の所同じです。
(前回ブログ)
「短期的には調整しやすい状況だが、中期的には上昇余地がある」というのが基本的な見方です。

大統領選挙の株式市場への影響も含め、時間軸ごとに相場の見方を整理していきます。
(1)短期:
民主党、共和党どちらが優勢になったとしても、大統領選前後では不透明感から上下にボラティリティは上がる(=相場が荒れやすい)と思います。


また、前回までのブログにも書いている通り、ドイツZEW期待指数は過去最高水準。
これに代表されるように、世界中の先進国株式市場は期待を既に織り込んでいます。


そのため短期的には調整圧力がかかりやすいと言えます。

戦略は同じです。
基準線の下側ではヘッジ売りや積極ショート回転で攻めながら、
買いはゆっくりと慎重に分割で拾う、かつ買いも一部は回転させてポジションを溜めすぎない。
基準線を終値でしっかりと超えればまた買い戦略を積極化します。

気になるトランプ大統領のコロナ感染ですが、実体的には余り重要ではない気がします。

確かに政権への支持率は下がるのかもしれません。

ただし、ペンス副大統領は感染していないようですし、政治を維持するための体制は整っています。

それ以前に、高度な医療にささえられた大統領が重篤化する可能性は低いと思います。

それよりも、選挙前に起こりやすい、対中国の強硬外交の方が怖いです。

ポンペオ国務長官がFTA検討のために台湾を今月訪問する可能性はそこそこ高いと思いますが、
台湾の主権を認めたくない中国は、近海での戦闘機巡回やミサイル発射等のアクションを取って抵抗する可能性があります。

海外の年金基金やファンドは、日本近海で安全保障上の危機が発生すると、日本株を自動的に売却します。

台湾近海でのドンパチがあった場合、短期的に大きな調整リスクには警戒をしたいです。

もともと、周期的にも日経平均の調整には警戒している時期でもあります。


週足ストキャスティクスが20~25くらいまで調整する場面はあるのでは?と考えていますよ。
(2)中期:
大統領選挙前後で調整をした場合、中期的にはまだ相場は上昇すると思います。

景気循環や、ZEWドイツ現況指数などから、回復サイクルに入っていると見ており、まだ時間的・数値的に回復余地も大きいと見ています。



私は、大統領選挙の中期的な影響(今後1年くらい)については、どちらが大統領になっても、株価を支援すると思います。
バイデン氏が大統領になった場合、法人増税、富裕層への所得増税などが長期的な足かせになりますが、
上院も民主党が優勢とならない限り、増税法案成立は難しいでしょう。

それに、民主党は共和党よりも巨額の3兆ドルの財政出動を主張していますから、
今後1年くらいは、こちらのポジティブ材料の方が株価に大きく影響しそうです。

仮に3兆ドルが否定されても、1兆ドル程度の財政出動であれば、増税よりも議会を通りやすそうですしね。

いずれにせよ上記のとおり、基準線を用いた「ヘッジング戦略」をベースに、リスク管理を徹底したいです。

本日の内容は以上です。
いつもお読みいただき、本当にありがとうございます。

今週も無理せず人生を楽しんで行きましょう~。

2020年09月26日
【大統領選はトランプ優位に?】今週の相場観と注意すべき点
こんにちは。ケロルです。

今週もよろしくお願いします。

米国株は少し下げ止まってきた??
週末にかけて、米国株は少し下げ止まり感が出て来ました。

100日線で踏みとどまっています。

かなり値幅的にも調整したので、一旦反発局面に入りそうに見えます。
その後はどうか?・・・わかりませんが、もう一波乱あっても良い準備をしておくべきかと思います。

米株はかなり割高なことに加え、大統領選挙の不安要素もあります。
私個人的な経験則上、日経平均の調整もそろそろ警戒したいため、米株に対してもまだ「超強気」にはなれません。


2週間前にお出ししたイメージは、今の所同じです。

とはいえ、米国株に対して日本株が異常に底堅いのは事実です。
大幅調整の可能性を考えらながらも、実際の売買戦略はチャートを使って、前週までと同じものを維持するつもりです。
基準線より上では、素直に買い回転継続。
基準線より下では、「売りヘッジ」 または 「攻めの売り」を入れつつ、押し目買いは少しずつ間隔をあけて慎重に、という戦略です。

日経平均は、先週CME(シカゴ市場)先物では基準線をしっかり下回りましたが、
日本時間の大証先物またはザラ場現物の終値で判断するのが基本かな、と思います。
私は今、日中マーケットとは異なる仕事でとても忙しいため、朝CMEの終値でやっていますが・・・
ちなみにS&P500先物でも同じ戦略を取っており、先週は攻めの売り回転も積極的に行い、利益を積み上げています。
また分割で押し目買いも入れており、週末の反発で少し利食いをしています。
大幅調整の可能性を考えらながらも、実際の売買戦略はチャートを使って、前週までと同じものを維持するつもりです。

基準線より上では、素直に買い回転継続。
基準線より下では、「売りヘッジ」 または 「攻めの売り」を入れつつ、押し目買いは少しずつ間隔をあけて慎重に、という戦略です。


日経平均は、先週CME(シカゴ市場)先物では基準線をしっかり下回りましたが、
日本時間の大証先物またはザラ場現物の終値で判断するのが基本かな、と思います。
私は今、日中マーケットとは異なる仕事でとても忙しいため、朝CMEの終値でやっていますが・・・

ちなみにS&P500先物でも同じ戦略を取っており、先週は攻めの売り回転も積極的に行い、利益を積み上げています。
また分割で押し目買いも入れており、週末の反発で少し利食いをしています。

トランプ氏再選は株価にとって好材料?
正直なところ、「チャート」をベースにトレード戦略は立てたうえで、大きなイベントはポジションを小さくしてやり過ごす、のが私の考える基本です。

大きなイベントではチャートでも予測不能な、ランダムな動きになりますからね・・・
とはいえ一応、大統領選挙についても考えてはおきます。
トランプ現大統領が最高裁判事に「ゴリゴリ保守派」のバレット氏を指名しました。


承認権限を持つ上院は共和党優位ですから、大統領選までに正式に任命される可能性が十分に高いです。

アメリカの一般庶民にとって、最高裁判事の任命は極めて重要な、関心事です。

アメリカの最高裁は、人工中絶やオバマケアなどの「価値観」について判事各人が独自の明確なスタンスをとっています。
保守派が判事の多数を占めることは、今後の政策推進にとって共和党有利な「価値観」を作りやすいと言えます。

大統領選でも、トランプ氏にとってとても有利に働くと思われます。
私はこの件がなくとも、「バイデン氏が大幅有利」という報道はメディアの「偏向報道」だと元々考えていました。

もともと「国民の支持数では互角」、「スウィング・ステート(中立州)の選挙人数ではトランプ氏が優勢」と考えていましたが、
最高裁判事の任命がうまくいけば、トランプ大統領が圧倒的に優勢になる気がします。

そうなれば不透明感が払しょくされ、株価にもプラスな気がしますが・・・・・
あとから「選挙結果は無効だ!」とか「誰かが票を操作していた」とか言い出す人、メディアが必ず現れるのよね。。

最後までマーケットの不透明感は払しょくできず、ゴタゴタする可能性には注意したいです。

ファンダメンタルズは・・
毎週お読みいただいている方にはしつこいようですが、ファンダメンタルズ面では、今週も基本的な見方は継続です。
リーマンショック後の景気循環と、今回の景気循環を比較して出しています。
まずは日本。

回復の勢いは低下してきましたが「回復期」にいます。
次にアメリカも同様です。

今回は2018年以降、約2年間の調整期間を経て、日本やアメリカの景気循環は回復期に入っています。
ちょうどコロナショックが景気調整の最終局面となったように見えますね。

今後考えておきたいことは2つです。
===========
① 中期的には景気回復傾向が続きそう
② 短期的には、回復モメンタムは低下しそう
===========
これは先週お出ししたZEWドイツ景況指数を見ても同じことが言えます。
現況指数は中期的なサイクルを表わしており、現在はボトムアウトして上昇余地が大きい位置にいます。

ただし調整したところは「買い場」との考えのもと、次の上昇にも備えたいところです。
ドル高、ゴールド軟調・・・ゴールドはどうする?
ゴールド価格とアメリカの実質金利は相関性が非常に相関性が高いと申し上げてきました。
このところ、アメリカの実質金利がやや上昇してしまったため、ゴールドが軟調になっています。


実質金利が上昇した背景としては、期待インフレ率が頭打ちになっていることが大きいです。


以前も少し書きましたが、量的緩和はインフレ率に直結しない事が多いです。

日本が良い例です。

量的緩和でお金があふれると、「必要なもの・実物価値のあるもの」の値段が高くなるのではなく、
「実物価値のないもの・投機対象」にお金が流れてしまい、結局経済の無駄が大きくなり、物価もなかなか上がらない。。

お金を刷れば、業績の悪いゾンビ企業の株が買われたり、銀行がたくさんお金を貸してくれたりします。
ユニクロは優良企業ですが、PERは60倍まで買われています。。
まあ要するに、先進国では物価が上がりにくい時代に突入しているということは言えそうです。

今回アメリカの期待インフレ率はまだ上昇の余地は十分にあるとは見ているため、まだゴールド価格にも悲観的ではないですが。
今後ゴールドで注目すべき点。
リーマン危機前後から、米国債利回りとゴールド価格との関係性について比較しています。


①2009年~2010年リーマン危機後は、暫くして金利が反発しましたが、ゴールド価格も上昇しました。
⇒現在はこの時と似ている気がします。

②2013年5月バーナンキショック時は、金利が上昇し、ゴールドは大暴落しました。

③2016年末トランプラリー時は、金利が上昇し、ゴールドは小さい調整をしただけでした。
②、③に関しては、FRBの政策スタンスが引き締め方向になったため、ゴールドへの影響が大きかったのですが、
今回はまだ、引き締めスタンスへは移行しないため、2013年のような大暴落になる可能性は極めて低いです。

ただし、FRBがリップサービスで「緩和を続ける」と入っているものの、既にマネタリーベースを急拡大させすぎたため、今後の緩和に対して慎重姿勢になっているのも確かです。

今回FRBの高官は「追加財政が必要だ」と次々に発言しましたが、失望で金が売られ、株も売られています。

FRBの政策が十分でなければ、期待インフレ率は上がらず、債券需給が悪化し金利上昇も起こってしまう。ゴールドもじりじり売られる、という展開には十分に警戒すべきです。
実際のトレードプランです。
裁量でやっている人は、基準線の下では「ヘッジ売り」や「攻めのショート」も駆使しながら、押し目買い仕込みを少しずつ検討する、で良いと思います。

私はゴールドに関しては、長期の積み立てのみです。
ポジションも1ポンド(=16オンス)くらいしか保有しておらず、含み益も大きいため、大体1~2か月に1オンスずつの積み立てを継続するだけです。

今年は個人の短期トレードでは「タコ殴り」にやられてしまいましたが、長期ポジションのおかげで大分助かっています。

私は以前は金融機関でディーラーでしたが、
個人投資家としてはストレスが無いように、長く相場と付き合うのが最も大切だと考えていますよ。

本日の内容は以上です。
いつもお読みいただき、本当にありがとうございます。

今週も無理せず人生を楽しんで行きましょう~。

2020年09月20日
【米ハイテク株調整続く】株式投資戦略どうする!?
こんにちは。ケロルです。

サラリーマンの仕事とビジネススクールの課題に追われ、先週はブログをお休みしてしまいました。🐸
因みに余談ですが、10月に某銀行でお客さま向けFXセミナー(オンライン)をやってほしいと依頼を受けています。
私、今は金融機関の経営戦略の仕事が中心なので、ディーラーもアナリストもやってないんだけど・・・どうしよう。。


米国株の調整は継続
ナスダックは引き続き調整しています。

私が気にしている一目均衡表の基準線や、50日線も割り込んでいます。

またナスダック100mini先物は、先週までで過去最高レベルのショートポジションが観測されています。🐸
もちろん、ショートポジションはどこかで買い戻す必要があるため、反発の原動力になるのも確かです。

ただし、株価自体ががかなり割高な水準であることに加え、
急激に大口のショートが入った後のパターンとして、暫く調整は続く可能性も高いとみておくべきです。

戦略としては前回までのブログでも申し上げていた通り、
やはり基準線の下側では、ヘッジ目的のショート、または積極的な短期ショートも狙って良いと思います。

別の観点から・・・ZEWの景気現況指数?
短期的には警戒が必要、というのは先ほど述べた通りなのですが、
もう少し中期的な観点で見てみましょう。

ドイツのZEW景況感指数と日経平均株価を比較しました。


ドイツの景況指数は、世界、特に産業構造が似ている「日本」の景気循環を見るうえでとても有効です。

データの量や客観性が充実しているZEWのデータは使いやすいですね。
上図で見ておきたいのは、「大きな株価サイクルの天底が景気現況指数と一致する」点です。

その点で言えば、景気現況指数は「反転が始まった」、もしくは「底値圏での推移」と言え、
少なくとも回復の余地が大きいと言えます。

もちろん2002年~2003年の「代行返上相場」のように、
現況指数も株価もダラダラ低位で推移してから大きく上昇サイクルが開始する可能性も無くは無いのですが、
やはり中期的な景気循環という意味では、これから回復していく時間帯と考えておくべきでしょう。

ZEWドイツ景気期待指数?
次に、ZEWドイツ景気期待指数と日経平均株価の関係です。


期待指数は、現況指数よりも「短期的な」株価の動きと関係しています。
現在は・・・・歴史的な高値圏にあります。

つまり、短期的には、景気回復や金融緩和への期待が「株価にほぼ織り込み済み」という事です。

今後は業績回復が実際に実感され始めるまで、株価は上げ渋り、調整が起こりやすいです。
日経平均に関しては、やはり「グロース(IT系)売り&シクリカル(景気敏感)買い」のローテーションが入るため下げ渋っています。
また、外人は「選挙は買い」を素直にやってきますから、売りづらい所です。

また、外人は「選挙は買い」を素直にやってきますから、売りづらい所です。

ただし、総選挙を好感して一時的に上昇したとしても、先ほど見たように期待は既に織り込まれているので、
この秋から来年初までのどこかで、大きめの値幅調整が起こる可能性が高いとみています。🐸
この秋から来年初までのどこかで、大きめの値幅調整が起こる可能性が高いとみています。🐸
その際、週足のスローストキャスティクスが25を割り込むような調整になるのでは?と考えています。
ただしそこは「買い場」でしょう。

ただしそこは「買い場」でしょう。

ここまでのまとめ:
=========
1.ハイテク株を中心に短期的にはヘッジが必要な場面
2.中期的には、景気実態(企業業績)の回復が見込めるため株式投資は継続
3.短期的には株価に期待が織り込み済み。⇒大き目の調整が入りやすい
4.調整はヘッジでしのぎ、次の買い場に備える
=========
作戦はシンプルに❗
S&P500、日経平均はともに、基準線の下ではヘッジショート、攻めのショートを入れながら、
安い所は少しずつ、慎重にロングも仕込んで行きます。
買いは焦らずとも、基準線を終値で再び超えてからでも十分に間に合います。
下げ局面で確実なヘッジ手段を使いこなせる習慣は大切です。



CFD自動売買では、日経平均は200円刻み、S&P500は30ポイント刻みで、売り買いダブル回転でやっています。
最近は忙しいので、アウトライト(裁量単発)のトレードは控え、自動売買を中心にしています。

やはり円高が日本経済を阻む??
ところで菅さんの政治ってどうなんでしょうか❓
海外の投資家仲間からもよく聞かれる話題です。
私も政治には詳しくないのですが、安倍さんほどマクロな(大体的な)大風呂敷は広げられないものの、
業界団体等の圧力に屈せず規制緩和などミクロな政策を推進してくれる期待感はあります。
しかし

トランプ大統領と安倍さんはまずまずうまくやっていましたが、菅さんには対アメリカ外交が特に気がかりです。
上手くいかないと、2010年~2012年の様に「円高ドル安」でアメリカから再び「デフレを輸入」する関係になってしまいます。
私は、この1,2年くらい、アメリカとの通貨切り下げ競争でまたしても日本は、円高を許容させられることになると思います。
ドル円の月足は円高方向に向かいそうです。

GPIFの運用ルールが変更され、為替オープン米国債の買い入れ余力があるため、その点が需給的には救いです。
ただそれでも、ファンダメンタルズ的にも円高は進みやすい構造です。
日米実質金利差に基づく、ドル円の理論価格は現在83円です。

今後ドル円が再び上昇(円安)するためには、以下のいずれかが必要です。
(1)日本の景気期待が高まって期待インフレが大幅に上昇する。
(2)2013年の様にアメリカの景気がものすごくよくなり、量的緩和の縮小を検討し始める。
今の所、いずれももう少し先の話になると思います。
また、株価と相関性の高い豪ドル円などをみても、リスク回避の円高傾向が再び起こり始めているようです。

株価はいずれまた上昇基調となると考えていますが、日本株はドル円の下押しでパフォーマンスが良くないかもしれません。
後半のまとめ:
========
1.政治的な円高リスクは少し高まっているかも。
2.GPIFの買いが支えるが、日米実質金利差の点からもまだ円高ドル安方向に行きやすい
3.円高ドル安が日経平均の上値を重くする可能性がある。
========
私はドル円もリピートIF DONE の売り買いダブルで運用を継続しています。

その他、アウトライトでやるときは、ポンド円の順張りトレードをよくやります。

ポンド円は、5MAと基準線、転換線を色々な時間軸で使っていますよ。

面白いシグナル売買も紹介できますので、次回以降にFXのチャート戦略については書きますね。
本日の内容は以上です。
いつもお読みいただき、本当にありがとうございます。

今週も無理せず人生を楽しんで行きましょう~。
