2020年09月07日
【米国株急落!大丈夫?】短期・中期の株式投資戦略!
こんにちは。ケロルです。

東京から埼玉への引っ越しも無事に終わり、インターネットの接続もできました。🐸

米国株が急落しました。
今回はアメリカ個人投資家や、ソフトバンクの米国株オプション建玉が話題になっていました。

急落はひとまずは健全なポジション調整だと見ておくべきかと思います。🐸
ただし❗SP500の予想PERは先月8月の高値時に、2000年ITバブルのピークを一時的にこえました。

もちろん、2000年当時より米国債利回りは低く、債券対比の魅力はあると言う人もいますが、、
過去の経験上、あてにし過ぎてはだめです。

機関投資家の株式ウェイトは依然低めですが、バリュエーションが高いことから、少しずつ下げを買ってくる可能性が高いです。
個人的には、a b c 調整を1か月(22、23営業日)くらいかけて行う展開も考えています。💰
やはりこの秋から来年初までのどこかで、大きめの値幅調整が起こる可能性が高いとみています。🐸
その際、週足のスローストキャスティクスが25を割り込むような調整になるのでは?と考えており、
値幅的には、高値から▲10%~▲15%(20,000円~21,500円?)程度と見ています。
これは過去のパターン分析の観点からも同様に考えています。
いずれにせよ、作戦はシンプルに❗
値幅的には、高値から▲10%~▲15%(20,000円~21,500円?)程度と見ています。

これは過去のパターン分析の観点からも同様に考えています。
いずれにせよ、作戦はシンプルに❗
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・9日線割れで入れたショートヘッジは維持します。
・買いに関しては計画的に構築し、リバウンドで利が乗ったものは早めに決済。
・NY終値で基準線割れた場合は、ショートヘッジを追加し、買い構築の間隔も広くします。
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S&P500も先行するナスダック次第ですが、先ほども述べた通り、まだ調整は続く可能性が高いと考えており、
基準線割れではショート・ヘッジを追加しながら、買いはかなり控えめに、少しずつ仕込む方針です。

少しファンダメンタルズ的な話をすると・・・
①景気循環の観点からは、回復局面に入ったところ
逆に左側では軟調と考えておけば原則OKです。
景気循環の観点では、左側で既に2年間程度調整を行っているため、
今回20か月くらい、右側に滞在する可能性が高いと考えています。
S&P500の2008年~2020年までのチャートと、景気先行指数の循環を当てはめています。

だいたい、1.5年~2年くらいのスパンで軟調・堅調時期が交互に繰り返されます。
それに加えて、「バブルを伴う上昇か?」「バブル崩壊を伴う下落か?」を気にする必要があります。
バブルを伴う上昇期には、空売りはしてはいけませんし、
バブル崩壊⇒リセッションを伴う下落の場合、長く続くことが多いため、積極的にショートも活用していく必要があります。
②政策(金融・財政)
今回20か月くらい、右側に滞在する可能性が高いと考えています。

S&P500の2008年~2020年までのチャートと、景気先行指数の循環を当てはめています。

だいたい、1.5年~2年くらいのスパンで軟調・堅調時期が交互に繰り返されます。
それに加えて、「バブルを伴う上昇か?」「バブル崩壊を伴う下落か?」を気にする必要があります。
バブルを伴う上昇期には、空売りはしてはいけませんし、
バブル崩壊⇒リセッションを伴う下落の場合、長く続くことが多いため、積極的にショートも活用していく必要があります。
②政策(金融・財政)
アメリカではFRB高官が次々にハト派発言をしました。
日本では菅さんが、アベノミクスを継承する的な発言をしました。
日本では菅さんが、アベノミクスを継承する的な発言をしました。
今後2023年くらいまで、極めて緩和的なスタンスが継続するとの見方がコンセンサスになっています。
ただし、だからこそ緩和に期待したポジションも積みあがっているはずなので注意です。

資産バブルを抑制するためや、比較的早期に経済が回復した場合など、各国中央銀行が予想より早く緩和をテーパリングしていく展開には今後十分注意が必要です。

もしかしたら、2021年は本格的な緩和バブルになるかもしれません。
そうなった場合は、2022年以降、次のバブル崩壊⇒長期(1.5年~2年程度)低迷にも備えなければなりません。
バブルというのは、コロナのような突発的事象ではなく、循環的に発生します。

景気循環指標を毎月しっかりと確認すれば予測可能ですので、読者の皆さまと一緒にしっかりと考察を続けていきたいです。

その他のプロダクト
ゴールドは、アメリカの実質金利との相関性が高いと申し上げました。


アメリカの実質金利は10年で▲1.0%程度で安定的に推移しており、上昇の気配は特にありません。

景況感が回復してきたため、少し10年債利回りは上昇(スティープニング)してきましたが、今後景況感の回復に合わせて期待インフレ率はまだ伸びしろがあるため、
実質金利の低下余地もあるとは言えます。

アメリカの期待インフレ率が2.5%まで上昇し、かつFRBの緩和スタンスが継続しているのであれば、
ゴールドは2,500ドルくらいまで上昇する余地はあると思います。
ただし


今回も過去と同様、3か月程度の「じり下げ」でポジション調整を経てからもう一段上がれるか?というのがメインシナリオです。
警戒すべきシナリオとしては、2011年~2013年の様な天井圏である可能性です。

景気が回復し、FRBがQE3縮小を示唆し始めた2013年に、ゴールドは大暴落しました。
今回は、まだQE縮小は直ぐには起こらないでしょう。
ただしまだ崩れないにせよ、既に高値を付けて、高値圏の大きなレンジに入った可能性も排除できないため、短期トレードでレバレッジを上げていくべきではないと思います。
日足です。

基準線を下回っているため、短期的にも下値リスクはあります。
その意味でも、短期でレバレッジを効かせたロングポジションは避けたいところです。
私の個人的な戦略としては、ゴールドは長期投資の一部として「レバレッジ無し」で保有しているため、買いだけでもそれほど怖くありません。
下げの場面で1オンス(現在約1,900ドル)ずつ買って保有します。
主にはETFですが、GMO証券のCFDでもいいですね。
本日の内容は以上です。
いつもお読みいただき、本当にありがとうございます。

今週も無理せず人生を楽しんで行きましょう~。

2020年08月29日
【安倍首相辞任!】株式市場どう戦えば良い?
こんにちは。ケロルです。

安倍首相が辞任の意向を示しました。今後の株式戦略について考えてみます。

1.ポスト安倍の政策が株価に影響?
2.戦略は淡々と!
=============
株式投資で大切なことは同じです。
いつもの繰り返しで恐縮なのですが、
相場分析(金利、株式指数、コモディティ)で私が昔から特に重視しているのは3点です。

①景気循環
②政策(金融・財政)
③ポジション・チャート
今回の安倍首相辞任は、②政策に影響があるという意味で考える必要がありますよね。

ただし私も実は、日本の政策がどうなるかは、まだはっきりとはわかりません。。

長期的には安倍首相が辞任すると、金融緩和が後退するという想像はしやすいです。

政治の構造改革も、安倍首相の力をもってしてもいまいち実現できていません。
今後も抜本的な政策(減税とか、金融センター誘致、規制緩和、少子化対策など)は打ち出しづらい環境だと思います。

ただし、短期的にはコロナ禍の事情も考えると、だれが首相になったとしても、
金融・財政面で刺激政策は当面継続されるでしょう。

また、数か月レベルの材料として、「9月解散」、「10月総選挙」 + 「時限付消費減税(5%)」というパッケージを期待している市場関係者は割といます。

可能性は・・・う~ん、減税は正直難しい気がするのですが・・・


チャートの点から見ましょう。
今の所は、9日線は割れているため少し買いを減らしていますが、
一方で「基準線」より上で推移しています。まだ私も押し目買い優勢でやっています。

上記のようなポジティブ材料も発生しうるため、いったんショートは控えておき、
「終値で基準線を割れて」から、ショート・ヘッジ、場合によっては攻めのショートは入れていきたいと思います。

まだ変に弱気になる必要も無いのですが、
周期的にもこの秋以降か、来年初までに▲10%~15%程度の大き目の調整(週足スロー・ストキャス 25以下)が来る気はしています。


日本株の戦いは・・・
あまり感情的にならないようにしたいです。

以前も書いた通り、リピートIF DONEを長く継続して利益を上げるには、自分なりにルールを考えたほうが良いです。
私はスウィングもやりますが、とりあえずリピートだけでも長期間続ければ、かなりの利益が毎年積みあがります。

個人投資家の方は、これだけ追求してしっかり戦略を組み立てるというのも良い考えです。

==================
例)
①基準線より上では100円刻みの買いリピートのみ、
②基準線より下では200円刻みの買い・売りダブルリピート。
③基準線を下から上に回復した時は買いを追加。
④途方もなく捕まった玉(特に売り)は利益の貯まり具合を見ながら適宜相殺切り
=================
こんな感じでちょこちょこやっていけば、年間平均50%くらいはリターンが出ます。

何とかリピートは2月の大損切り▲3.0Mを挽回できそうです。

米国株も地味に続けています。
アメリカの指数についても、暴落後に復元できた玉は多くは無いですが・・・・

買いはまだホールドしており、このあと終値が9日線割れたら少し買いを減らし、
基準線割れで手じまいをするつもりです。



米国株に関しては長期積み立てでも保有しています。
長期投資はゴールドも米国債も、かなり利益が上がりました。。
今年は株の短期トレードで「どったんばったん」やってしまった私は完全にバカでした。。反省です。

アメリカFRBの政策は更に緩和方向!
意外にジャクソンホールは注目されていませんが、
FRBはインフレ「平均」2%をターゲットとし、短期的なオーバーシュートは許容する姿勢を示したほか、
雇用目標に関しても、完全雇用を達成・維持するためにより長期的なリフレ姿勢を示しました。
これは株式市場にとっては大きなプラスですね

マネタリーベースも増えており、緩和状態が続いています。


ここまでまとめ
①景気循環は回復期
②金融政策は、緩和が継続。
ただし日本とアメリカでは差が出始めてるかも。(アメリカ株の方が強い)

総選挙の有無と、新たな財政パッケージが出るかどうかにも注目。
③チャート
予測は難しい状況だが、シンプルに移動平均や基準線などを活用したい。
秋以降の調整があった場合の戦略を考えておく。
その他のプロダクト
ドル円とゴールドと米国債についてもアップデートする予定でしたが、本日時間が無いためグラフ等の掲示は次回にさせてください。

引っ越しの準備と、経営大学院(夜間オンライン)の予習もあるのです。。

なお私がやった事としては、↓

長期保有の米国債30年は前回最低金利水準で売却できて良かったですが、その後復元はしていません。
もう少し米国債イールドカーブはスティープしていく可能性が高いと考えています。

長期保有のゴールドも最高値近辺で一部利益確定しましたが、その後1,900ドル前後では約半分、買い戻しています。

金利が上昇するとゴールドも売られやすいのですが、まだ2013年の様な急激な景気回復を織り込む場面ではないと思います。

むしろ現在は2009年の様な状況だと考えており、今後ドル円下落、ゴールド上昇はまだ長期的には進む可能性が高いと考えています。
ドル円は、売り・買い両方のリピートIF DONEのみを淡々と継続しています。

本日は時間が無いため、内容以上です。
いつもお読みいただき、本当にありがとうございます。

今週も無理せず人生を楽しんで行きましょう~。

2020年08月16日
【マネタリーベースは再拡大】回復を示す先行指数
こんにちは。ケロルです。

今週もよろしくお願いします。

1.景気先行指数はより回復が鮮明に
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より回復が鮮明に・・・
日本の景気先行指数も、再び回復基調が鮮明になってきました。

やはり、リーマン危機からの回復局面に似ていると感じます。
アメリカのマネタリーベースも予想通り再び増え始め、引き続き株価にとっては追い風です。


次にチャートです。
やはり一旦は上値追いになると考えています。


ただしその後は、やはり米国株とはパフォーマンスの差が出てくるのではないか?
と考えています。

日本株に関しては9、10月以降、高値から▲10~15%程度の調整はある気がしています。
リーマン危機後も同じようなリズムで動いてきました。


季節性や、相場の時間的なリズムを考えても、同じような展開になる可能性は高いです。
2009年当時は、3月に底打ちし、6,7月の調整を経て8、9月に高値追い、
10~11月に▲15%程度の調整をしました。

日足戦略は肩の力を抜いて・・・
まあざっくりと相場の背景分析としては上記の通りなのですが、
実際の戦略としては、予想が当たっても外れても、
ポジションコントロールを適切に行えば、利益は確実に積みあがります。


9日線(単純移動平均)と、一目均衡表の「基準線」を出しています。
原則、終値ベースで基準線の上にいる間は、買い回転メインです。

ただしこの後、9日線を終値(15時15分先物)で割ってきた場合、
買いを一部利食いするとか、最低限のヘッジ売りを入れる手はあるでしょう。

基準線も割ってきた場合は、ヘッジ売り、積極的な売り回転を行いつつ、逆張りの買いは慎重に行います。

本日は時間が無いため、内容以上です。
いつもお読みいただき、本当にありがとうございます。

今週も無理せず人生を楽しんで行きましょう~。

2020年08月10日
【夏枯れですが】ゴールド価格はまだ上がれるの?
こんにちは。ケロルです。

夏枯れで動きに乏しい相場ですが、今週もよろしくお願いします。

1.ゴールド価格のこれから?
2.夏枯れの後の株式
=============
1.ゴールド買ってよいのか?
長期的には上値余地あるかもだが・・・
ゴールド価格について考えます。

ゴールド(ドル建て)は米ドルの実質金利と非常に相関性の高い動きをします。

では今後、米ドルの実質金利はどう動くでしょうか?
まず名目金利の点からです。
米ドル金利は、FRBがコントロールしています。
FFレートにより短期金利をコントロールするだけではなく、
最近はFRBが債券買入量を調整することで長期金利もコントロールしています。


また、緩和効果を維持するために長期金利は「上がりすぎない」ようにするのが普通ですが、
最近では「下がりすぎない」ように配慮されています。

そのため、名目金利は0.4%~1.0%程度で長くコントロールされると考えています。
次に期待インフレ率の観点です。

リーマン危機後は、比較的スムーズに期待インフレ率が2.5%程度まで上昇しました。

現在のアメリカ期待インフレ率は1.5%程度で、あと1.0%程度、上昇できる可能性が高いです。
これらを考えると、米ドル実質金利もあと1.0%程度低下できる可能性があると言えそうです。
そして過去の相関性を考えると、あと1年~1年半くらいで、金価格は2,500ドルくらいまで上昇する可能性は十分にあると見ています。

しかし、短期的には上昇のペースが速すぎるため、注意が必要かと思います。

週間ベースではMACDが歴史的な高水準にあり、今後大き目の値幅で調整となる可能性は高いです。

一旦調整に入れば、大きな調整(上下5~10%とか)が起こる可能性が高いです。


したがって、「長めの時間軸」で「小口の分割購入」による押し目買い狙いかと思います。
私は長期で積み立てているゴールドを高値で20%ほど減らし、調整待ちです。

(T-BOND米国債30年物も減らしました。)
なお前回大きなゴールドの強い相場が終わったのは2013年です。

この時は景気回復とQE3の終了が意識され、米国長期金利が急上昇したタイミングでした。
米国長期金利は前述の通りFRBがコントロールしているので、景気不安があるうちは、急上昇しないとは思います。

ただし、「米国債の発行量が多すぎて市中消化できない」とか「資産バブルを抑制するために金利を上げざるを得ない」といった状況が起これば、金利はめちゃくちゃ上がります。

まだそのようなタイミングではないと思いますが、頭には入れておきたいです。
来週あたりOECD景気先行指数の7月分が発表されると思いますので、その辺りも見ていきたいですね。

2.夏枯れの後の株式
夏枯れで動きが悪いですが、基本的には前回書いた通りです。

底堅いもみ合いの後、いったん上を試すのではないか?と考えています。

あらたな財政出動で米国債が大量発行され、FRBが買入を行うので、
世界的にお金じゃぶじゃぶで下がりにくいのですが、
ショートカバーが入って売りポジションが軽くなった後、大き目の調整が入るのではないでしょうか・・・


実際の戦略としては、日足終値ベースでは基準線の上で推移しているため買い回転戦略を淡々と実行しています。

逆に基準線を終値で割り込んで来たらヘッジを入れていくイメージです。
今回の内容は以上です。
いつもお読みいただき、本当にありがとうございます。

今週も無理せず人生を楽しんで行きましょう~。

2020年08月03日
【日本株ドル円どうなる?】夏場に暴落はあるの?
こんにちは。ケロルです。

週末忙しく、更新が月曜日になってしまいましたが、今週もよろしくお願いします。

1.日経平均シナリオと戦略
2.円高行くのかな?
=============
1.日経平均シナリオと戦略
(1)欲張らない事こそ大切・・
先週は、日経平均の「リピートIF DONE」で長期的なリターンを上つづけるための戦略案について書きました。

25日線の上では果敢に買い回転、

25日線の下側では買いのペースを遅くし、売り回転も併用すると良いと書きました。

25日線が一般的ですが、私の場合、一目均衡表の基準線を使うのが個人的には好きです。


あとは9日線もうまく使いこなせると日本株はとてもうまくいきますよ~。

過去のチャートで研究されると良いですね。
私は数日前に、日本時間の先物終値で株価が基準線を割れたのを見て、
リピートIF DONEの買いペースを落とし、売りヘッジも少し入れたので、上手く玉のコントロールができています。

因みにナスダック先物だとどうでしょうか?

基準線と200日線がとてもうまく機能している事がわかります。

私は4月に基準線越えで買った玉のうち半分をまだ保有しており、基準線割れまで持っていくつもりです。
なおチャートを使って淡々と戦略を実行していけば長期的には利益がかなり増えていくのですが、ポイントは「欲張らない」こと

自省です。すみません。。
年間100万円とか、200万円とかであれば、トレードで毎年積み上げる事はかなり簡単です。

誰でも本来は可能です。

しかし、欲に動かされ過大な玉を取ったり、ルールを守れないと逆に大損するわけです。

「ブログやTwitterの読者が見ているから」とか、
「ちょっと一発儲けてイキってやろうか」とか、
「●●さんが年間1億円も儲けてるのに、自分は100万円しか儲かってなくて悔しい」とか・・・
自分の感情や都合は相場に持ち込んではいけません

すみません、またしても自省です。。

相場の世界で生き抜くためには、人間的な成熟も問われます。
私は相場から多くの教訓を学んできました。

(2)今後の日経平均の見方
気を取り直して、今後の相場見通しと注意点について検証します。

①景気先行指数の循環は、来週7月分が発表予定ですが、引き続き回復期でしょう。
⓶次に金融政策、財政政策です。
アメリカのマネタリーベースは更に減少しています。


そして、米国債10年利回りは過去最低水準にいるため、
これ以上FEDは米国債を買い入れて利回りを低くしたくない、という状態です。

したがって、マーケットは次の米国債の新規発行待ちですが、
8月中旬以降、追加財政支出の法案が成立し、米国債の追加発行が決まる見通しです。

野党民主党は、大統領選挙を控え3兆ドルのパッケージを提案、
与党共和党は、さすがに今後の政策持続性を重視し、1兆ドルの提案です。
共和党案でも、再度の1,200ドル給付や、週200ドル失業手当上乗せ等、
すぐに米国債による調達が必要になる案件が含まれるため、米国債追加発行は比較的短期間に行われるでしょう。

ただし、FEDも今後は政策の持続性を重視し、ペース配分を考えながら買入をしてくると思われます。
要するに、緩やかながら、マネラリーベースが拡大していく公算は高いという事です。

③チャートのパターンを見ていきます。
強い金融緩和が続く中ですが、現在日本株は調整中です。

メインシナリオとしては、夏場のもみ合いABC調整ではないか?と見ています。

ただし、一旦上抜けて高値を付けた後、
秋~年末にかけて、より大きな調整が起こる可能性には注意をしたいです。


リーマンショック後の回復局面2009年においても、似たようなことが起こりました。

アメリカ株が好調な一方、日本株は夏場に調整をし、その後再び高値を試しましたが、
秋にかけて大きく調整しました。

今後は、日本株はアメリカ株に劣後しやすいと考えたほうが良いと思います。
理由は①「日本は財政支出に慎重になりがち」なことと、
⓶「円高ドル安リスクが高くなっている」ことがあります。
目先はこの辺りで揉みあいやすい気もしますが、
いずれにせよ、買い目線を強めるには、値固め後に基準線の回復を待ちたいです。


予想が外れて更に大きく下に行く可能性も「無きにしもあらず」ですから、
事前に「今の戦略をどこまで継続し」、「どの時点で変更するのか」、を考えておくのが大切ですね。

2.円高行くのかな?
日本株がアメリカ株に出遅れやすい理由として、円高リスクがあると言いました。
ドル円相場についても考えたいです。

貿易収支とドル円の関係です。

私も銀行関係者なのでよく知っていますが、
昔は企業が基準となるドル円レートを設定する際、貿易収支を見ていました。

貿易収支の6か月移動平均は、ドル円に12~14か月先行して動いていました。
ただ、ここ5年間は相関性が低下していますね、

(東海東京証券の平川さん曰く、「まだこの関係は生きている」らしいですが。

まあ、コロナ以降、再び貿易赤字が拡大していますので、1年後くらいに少なからず円安圧力にはなりそうです。

ただ、近年重要なのは日米の実質金利差です。

資本移動が自由な現代においては、市場は原則「無裁定」といえるため、
「理屈上は」ドル円が理論価格に収斂していきます。
現在は理論価格が84円程度ですので、問題はこの水準が長期化するのか、
リーマン後のように一時的な落ち込みなのか、という点ですね。
リーマン危機半年後に理論価格が70円を付けたのは、日本が強烈なデフレ(物が安く、通貨が高い)を織り込んだためです。

ただ、その後は期待インフレ率が戻したため、理論価格も90円くらいに戻りました。
今回もデフレを織り込んでいますが、▲0.1%程度です。
日本の期待インフレ率はコロナ後も急激な変化がなく、ダラダラ低下している状況が続いており、
今後も日本の期待インフレ率が急上昇する事情は見当たりません。

一方でアメリカの期待インフレ率は緩和に素直に反応して上昇しているため、
日米実質金利差は今後、なかなか円安方向には向かいづらいと言えます。


とはいえ、現在急激な円高に「なっていない」のは、いくつか理由があります。
①株式市場が対してリスクオフになっていない
⓶GPIFが為替オープンの米国債を積み増さなければならない
→運用ルール変更によるものです。
③日本の他の機関投資家も、日本市場で運用先が無いため、米ドル建て運用を続けるしかない
④日本のデフレはせいぜい▲0.1%程度なので、円買いの力も弱い。
つまり、一旦は需給要因でドル円は下げづらい状況ですが、
大きな継続的上昇は期待しづらく、中期的なファンダメンタルズ的には、ゆっくり下落するリスクを中心に考えたいです。

しかしスピード感はゆっくりになると考えているので、追いかけてドル円ショートはしないほうが良いと考えています。

ゆったりと戻り売りするか、私はリピートIF DONEを低リスクで売り、買い両方回転で設定しています。
ドル円リピートの今年の収益は現時点で+7%程度になっています。

今回の内容は以上です。
いつもお読みいただき、本当にありがとうございます。

今週も無理せず人生を楽しんで行きましょう~。
