2020年10月
2020年10月25日
【大統領選やっぱ荒れる?】ポジションも見てみよう!
こんにちは。ケロルです。

大統領選を控え、その前後のトレードプランや注意すべき点について考えます。
今週もよろしくお願いします。

1.大統領選は?
アメリカ大統領選挙について、賭けゲームはバイデン氏勝利を織り込んでいるようです。

ただ4年前のクリントン氏VSトランプ氏の時も、直前までクリントン氏が大幅優勢と言われていた中でトランプ氏が勝ったので、
今回はトランプ大統領再選の可能性を考えている人もそれなりに多いと思います。
私も個人的に、スウィングステートの選挙人はCNNの予想に反してトランプ氏に投票する可能性が高いと考えており、
トランプ氏勝利は十分に可能性があると見ています。
したがって、どちらが勝ってもマーケットとして選挙結果自体には驚きはない気はします。
ただし、気を付けないといけないのはトランプ氏は「負けても敗北宣言しない」と言っていいることです。
よほど大差でバイデン氏が勝利すれば敗北宣言せざるを得ないでしょうが・・・
僅差ならトランプ大統領は敗北宣言せず、「選挙のやり直し」や「不正があった」などと主張する可能性がありますよね・・・
もし2021年1月に選挙結果が確定しなかった場合は、「下院の州代表」による投票になると言われています。
下院議員の単純多数決ではありません!1州1人ずつです。
米株のディーラーから聞いた情報ですが、この投票を採用すると、共和党26票、民主党24票だと。
そうなると、2020年11月にバイデン氏が僅差でいったん勝ったと報道された後、トランプ氏が2021年1月に逆転勝利、という前代未聞のシナリオもあります。
もしくはペロシ大統領誕生とか・・・
いずれにせよ、言いたいのは以下です。
==========
・大統領選挙は予想外のシナリオもあり得る。
・大統領選挙の結果と相場の分析とは別!(これ大事ですよ)
==========
因みに私は全体市況として、この年末か、2021年1-3月期に、大き目の株式の値幅調整があると考えています。

景気循環的には2018年初からの調整が一巡して回復期に入っているため、
株式も中期的な回復期にあると見てはいるのですが、短期的には良い材料を織り込んでしまっているので、
近いうちに値幅調整があると考えておきたいです。

調整のきっかけが何なのかは予想はできないですし、本格的なヘッジをするのは下がり始めてからでも十分だと思います。
前回お伝えしたような、基準線を使ったヘッジ戦略の考え方を活用していきたいです。
〔前回ブログ〕
2.ポジション・チャートを見てみよう!
色々なポジションを見ておきます。
マーケットは、特に短期的にはコンセンサス(みんなの同意)と逆にいくことがほとんどです。
マーケットは多数派が苦しい方向に向かって損切オーダーが入るため、苦しい方向に大きく動くわけです。
だから今の多数派はどちらかを見極めるておきたいわけです。
(1)S&P500
アメリカの現物株は、コールオプションが歴史的に優勢です。
投資家の目線が強気だという事に加え、
マーケットメーカーのガンマヘッジで相当な現物が買われていると思われます。
緑がプット対コールの比率です。

一方S&P500指数はプットオプションが買われてきました。
つまり、指数のヘッジで下落に備えている人が結構増えています。

S&P500の先物はあまり大きなポジションの偏りは見られません。

大統領選挙後は株価が上がることを期待して現物を仕込みつつ、一時的な大統領選前後のリスクを指数でヘッジしようとかんがえている人が多そうです。
またIT株などの成長株の現物を買って、S&P500などの指数でヘッジしている人が多いのではないでしょうか?
したがって、この動きに対して逆の動きに警戒が必要な気がします。
意外に調整が長く大きくなり、現物にも結構な売りが出るとか、
景気の回復とともに、シクリカル株(金融、製造業)が買われ、IT株が利確に大きく押される場面があるかもしれません。
私は株に関しては買いを利確しながら、まだ全体的には買いに傾けています。
(長期玉もありますし。)
今後指数は基準線を使った戦略を継続しつつ、全体市況が調整して再び上昇が始まった場面では、シクリカル株も買ってみようかな、といった感じです。
(2)ドル円

ドル円は、2016年ほど極端にポジションが円買いに傾いているわけではありません。
また、2016年ほど大統領選挙に意外感はないと思われるため、2016年末のような異常なドル円急上昇にはならないと思います。
また、ユーロ買い、ドル売りのポジションも極端に溜まっていることから、少なくとも短期的にはこれ以上のドル安にも行きづらいため、ドル円のショートにも今はあまり魅力を感じません。
日米実質金利差ではまだドル円はしばらく上げ下げ繰り返しながら軟調だと思うのですが・・・方向感が付きにくいと思います。

私は積極的なFXトレードは控え、売り買いダブルのリピートIF DONEをゆった、まったり継続しますね。
(3)米国金利
どちらが大統領になっても、大量の国債発行と、景気回復とで、米国長期金利が大幅上昇するというのが、市場のコンセンサスみたいです。

30年国債先物には大量のショートポジションが入っており、多くの人が金利上昇に備えています。
何となく理屈的には正しいと思いますが・・・・これだけショートポジションが多いと、
金利上昇したとしても勢いは遅いのではないか?と思います。
債券ディーラーはファンダメンタル重視の理屈屋が多いですからね・・・結構逆にいったときに慌てることが多いです。
私の個人トレードでは債券は静観(何もしない)です。
(4)ゴールド
先物ポジションにたいした傾きはありません。

アメリカ大統領選挙について、賭けゲームはバイデン氏勝利を織り込んでいるようです。

ただ4年前のクリントン氏VSトランプ氏の時も、直前までクリントン氏が大幅優勢と言われていた中でトランプ氏が勝ったので、
今回はトランプ大統領再選の可能性を考えている人もそれなりに多いと思います。

私も個人的に、スウィングステートの選挙人はCNNの予想に反してトランプ氏に投票する可能性が高いと考えており、
トランプ氏勝利は十分に可能性があると見ています。

したがって、どちらが勝ってもマーケットとして選挙結果自体には驚きはない気はします。
ただし、気を付けないといけないのはトランプ氏は「負けても敗北宣言しない」と言っていいることです。

よほど大差でバイデン氏が勝利すれば敗北宣言せざるを得ないでしょうが・・・
僅差ならトランプ大統領は敗北宣言せず、「選挙のやり直し」や「不正があった」などと主張する可能性がありますよね・・・
もし2021年1月に選挙結果が確定しなかった場合は、「下院の州代表」による投票になると言われています。

下院議員の単純多数決ではありません!1州1人ずつです。
米株のディーラーから聞いた情報ですが、この投票を採用すると、共和党26票、民主党24票だと。

そうなると、2020年11月にバイデン氏が僅差でいったん勝ったと報道された後、トランプ氏が2021年1月に逆転勝利、という前代未聞のシナリオもあります。

もしくはペロシ大統領誕生とか・・・

いずれにせよ、言いたいのは以下です。
==========
・大統領選挙は予想外のシナリオもあり得る。
・大統領選挙の結果と相場の分析とは別!(これ大事ですよ)
==========
因みに私は全体市況として、この年末か、2021年1-3月期に、大き目の株式の値幅調整があると考えています。


景気循環的には2018年初からの調整が一巡して回復期に入っているため、
株式も中期的な回復期にあると見てはいるのですが、短期的には良い材料を織り込んでしまっているので、
近いうちに値幅調整があると考えておきたいです。


調整のきっかけが何なのかは予想はできないですし、本格的なヘッジをするのは下がり始めてからでも十分だと思います。
前回お伝えしたような、基準線を使ったヘッジ戦略の考え方を活用していきたいです。

〔前回ブログ〕
2.ポジション・チャートを見てみよう!
色々なポジションを見ておきます。

マーケットは、特に短期的にはコンセンサス(みんなの同意)と逆にいくことがほとんどです。

マーケットは多数派が苦しい方向に向かって損切オーダーが入るため、苦しい方向に大きく動くわけです。

だから今の多数派はどちらかを見極めるておきたいわけです。

(1)S&P500
アメリカの現物株は、コールオプションが歴史的に優勢です。

投資家の目線が強気だという事に加え、
マーケットメーカーのガンマヘッジで相当な現物が買われていると思われます。
緑がプット対コールの比率です。

一方S&P500指数はプットオプションが買われてきました。
つまり、指数のヘッジで下落に備えている人が結構増えています。

S&P500の先物はあまり大きなポジションの偏りは見られません。

大統領選挙後は株価が上がることを期待して現物を仕込みつつ、一時的な大統領選前後のリスクを指数でヘッジしようとかんがえている人が多そうです。
またIT株などの成長株の現物を買って、S&P500などの指数でヘッジしている人が多いのではないでしょうか?
したがって、この動きに対して逆の動きに警戒が必要な気がします。
意外に調整が長く大きくなり、現物にも結構な売りが出るとか、
景気の回復とともに、シクリカル株(金融、製造業)が買われ、IT株が利確に大きく押される場面があるかもしれません。

私は株に関しては買いを利確しながら、まだ全体的には買いに傾けています。
(長期玉もありますし。)
今後指数は基準線を使った戦略を継続しつつ、全体市況が調整して再び上昇が始まった場面では、シクリカル株も買ってみようかな、といった感じです。

(2)ドル円

ドル円は、2016年ほど極端にポジションが円買いに傾いているわけではありません。

また、2016年ほど大統領選挙に意外感はないと思われるため、2016年末のような異常なドル円急上昇にはならないと思います。

また、ユーロ買い、ドル売りのポジションも極端に溜まっていることから、少なくとも短期的にはこれ以上のドル安にも行きづらいため、ドル円のショートにも今はあまり魅力を感じません。
日米実質金利差ではまだドル円はしばらく上げ下げ繰り返しながら軟調だと思うのですが・・・方向感が付きにくいと思います。


私は積極的なFXトレードは控え、売り買いダブルのリピートIF DONEをゆった、まったり継続しますね。

(3)米国金利
どちらが大統領になっても、大量の国債発行と、景気回復とで、米国長期金利が大幅上昇するというのが、市場のコンセンサスみたいです。


30年国債先物には大量のショートポジションが入っており、多くの人が金利上昇に備えています。
何となく理屈的には正しいと思いますが・・・・これだけショートポジションが多いと、
金利上昇したとしても勢いは遅いのではないか?と思います。

債券ディーラーはファンダメンタル重視の理屈屋が多いですからね・・・結構逆にいったときに慌てることが多いです。
私の個人トレードでは債券は静観(何もしない)です。

(4)ゴールド
先物ポジションにたいした傾きはありません。

良い所まで調整が進んでおり、徐々に底堅くなってくると見ています。
上記の通り、金利が急上昇ではなく、「穏やかな上昇になりやすい」ことも、ゴールドにとっては良い環境です。

調整はもう少し続くと見ていますが、引き続き少しずつ安い所を長期玉として買っていきたいです。

本日の内容は以上です。
いつもお読みいただき、本当にありがとうございます。

今週も無理せず人生を楽しんで行きましょう~。

2020年10月17日
【今すぐ使えるチャート戦略!】順張り・逆張り使い分け?
こんにちは。ケロルです。

大統領選挙を控え、上下に落ち着きのない動きが続いています。
意味のないランダムな動きに一喜一憂しやすい状況のため、細かい材料や観測記事は無視した方が良いかもしれません。

そこで本日は前半の話題を変えて「順張り・逆張り」「短期・長期」の戦略の使い分けについて考えました。

今週もよろしくお願いします。
順張り・逆張りそれぞれに適した商品は??
色々な投資スタイルがあると思いますが、「順張り」「逆張り」それぞれに適した商品があると考えています。
簡単に言えば、順張りはトレンドが出やすい商品で使いやすく、
逆張りはレンジが多く、一方向に動きづらいものが適していますね。
色々な投資スタイルがあると思いますが、「順張り」「逆張り」それぞれに適した商品があると考えています。
簡単に言えば、順張りはトレンドが出やすい商品で使いやすく、
逆張りはレンジが多く、一方向に動きづらいものが適していますね。
以下は、私(ケロル)の勝手な選定です。
1.〔ケロルが主に順張りでトレードする商品〕
(1)株価指数先物:
・マザーズ
・NASDAQ100
Nasdaq100は、「日足では基準線を超えたら買い、適当に半分利食い、残りは基準線割れまでホールドする」ことが多いです。

もしくは、基準線の上では買いに的を絞って、回転売買するのもいいかもしれません。

日足ではほとんどショートはしません。

30分足では、転換線と基準線がゴールデンクロスで買い、デッドクロスで売りでプログラム売買が可能です。

こちらはショートもやりますが、まあまあの成績でプラスになっています。


プログラム売買と言いましたが、私の場合は「目押し」のため夜中トレードできないのが難点ですが、30分足は「おまけ」なのでよいです。

この2つの順張りテクニックは、他の順張り系商品にも応用しやすいですよ。

(2)FX:
・GBPJPY
やっぱり株の方がやりやすいので、あまりFXはやっていません。

(3)商品:
・原油
原油の注意点は、とにかく順張りとルール通りの売買に徹することですかね。。。
今年は原油先物の逆張りで「死んだ」人が多いですね。。

私は原油トレードを休んでいたので無事でしたが・・
(4)個別株:
チャートを見てやりやすそうな銘柄を探します。
やり方はほとんど同じですが、個別株は売買時間帯が短く、コストも高いので、売買回数は少なめです。

2.〔ケロルが主に逆張りでトレードする商品〕
(1)株価指数:
・日経平均
・FTSE100(イギリス)

私は逆張りが大好きですが、逆張りは順張りよりもはるかに難しいと思います。

順張りと違ってルール化が難しいため、ヘタをして「塩漬け」になったり「致命的損失」を出してしまうリスクはあります。

私の場合、日経平均は「日柄」・「値幅」・「オシレータ」を複合的に使っていきます。

経験則も大切ですね。後は分割で少しずつ仕込むのも逆張りでは重要になることが多いです。

私の具体的な買いポイントの例はこんな感じです↓
=============
① 25日線乖離率5~7%を超えたら買い下がり
② 週足のスローストキャスティクス D%が20を下回ったら買い下がり
③ 過去の重要なサポート、レンジ下限での買い。
④ 3か月またがり(約2か月)の大幅上昇から、の売り上がり
⑤ 過去の重要なレジスタンス、レンジ上限での売り
=============
ざっと、実際に私の過去の逆張り売買の一部を書いてみました。


私は昨年までは、ことごとく「相場の急所」で逆張り売買し、大きく利益を上げていました。

相場の予想も毎年かなり高い精度で当てていました。
ただ今年は「10年に1度の超大相場」ということが理解できず、見事に「死亡」しました。

お金もそうですが、自信もかなりなくなりました。


今後はまた、私の以前の逆張りロジックが機能する時期になると思います。
ただし万一、統計で説明できない大相場につながる可能性も視野に入れ、順張りの比重を上げていこうと思います。

因みに、日経平均の逆張りの考え方はこれ以外にもたくさんあります。

いつもの「景気循環」や、「季節性」、「日柄の考え方(9日、1か月、2か月)」など、を考えて逆張りで売買することもあります。
これからも書いていきますが、過去のブログを見ていただければ幸いです。

(2)FX:
・USDJPY
・AUDNZD
こちらは、リピートIF DONE で行っています。

リピート系の自動売買は、逆張り商品から選定すると良いですよ!
皆さん、他にも順張り、逆張りに適した商品や、単純かつ効果的なロジックがあれば教えてください。

今後の日経平均!!
一応、タイムリーな話もしておきます。

今後の日経平均ですが、中期的なレジスタンス24,000円台に近づいています。

景気循環や政策からも、24,000円台をいずれ超えると見ていますが、
2017年に20,000円~21,000円の大きなレジスタンスに挑戦した時のように、
ブレイクまでに1,2回、値幅調整(期間1か月~2か月程度)が入ると考えています。


そこで、上記のスローストキャスティクスの逆張りロジックが発動すれば面白いですね。

そうでなくても、基準線を使った順張りの考え方も頭に入れておきたいです。

本日の内容は以上です。
いつもお読みいただき、本当にありがとうございます。

今週も無理せず人生を楽しんで行きましょう~。

2020年10月11日
【金利上昇する?】株価指数・ゴールド・バリュー株はどうなる?
こんにちは。ケロルです。

本日は妻とレンタル自転車で2時間半、埼玉をサイクリングしました。

ちょっと疲れましたが、相場分析もしっかりやります。
今週もよろしくお願いします。

株価と金利が上昇
先週末は、米国で共和党が1.8兆ドルの追加財政を提案し、民主党の3兆ドルに対して歩み寄りを見せました。

そのことを好感し、株価は上昇。

S&P500は基準線を再び終値ベースで上回っています。

私は新規の売りは停止し、買い回転のみで攻めています。

下で少しずつ積み増した買い玉は良い利益になっており、分割で利確しながら、
わずかに残っているヘッジ売り玉を、買いの利益と相殺して切るかどうか様子見中です。

全体的には引き続き買いに傾いており、上手く回転もできて、前月よりもけっこう資金を増やせました。

まだ大統領選までに、「冷っと」する押し目はあると思いますので、慌ててヘッジ売りを全買戻しするよりは、時間をかけたいと思います。

金利の上昇は警戒すべき?
金利は追加の国債発行を見据えて上昇(債券価格が下落)しました。


景気循環が回復期にあることや、国債発行額(特にアメリカ)が増加するのは確実である事を勘案すると、先進国の金利が更に上昇する局面はありそうです。

景気循環は2016年の大統領選とと同様、回復期にしっかりと入っています。
世界的な景気循環が見えやすい日本を例に見てみます。
今回はオレンジのラインです。

大きく調整しましたが、現在は回復期に入っています。

なお2016年の大統領選の時も、回復期にありました。


景気循環を反映して過去、4年に1度アメリカ長期金利は大きく上昇しています。
2016年のトランプ大統領当選後は、「景気循環好転」 + 「財政出動の思惑」で急激な金利上昇が起こりました。


ただし、今回それが完全再現されるかは不明です。

2016年の大統領選が多くの投資家の記憶に刻まれているため、市場は既にかなり金利上昇に備えているようです。

アメリカの30年国債の先物は史上最高のショートポジションが積みあがっており、金利上昇を相当に警戒しているようです。

実際に大統領選後に金利が一瞬急騰したとしても、巨額の先物買戻しで金利上昇は意外に抑えられてしまうかもしれません。

まあ、意外に金利上昇が続かないのでは?と思いつつも、アメリカ金利は想像以上のスピードで上昇することがあるので・・・正直短期では今やりたくないですね。
私は昔、銀行で米国債をトレードしていましたが、コツコツとトレンド(特に金利低下=債券高)が出るときに米国債のトレードをやるのが私は好きですね。

今の私個人の戦略としては債券はあくまで長期投資なので、金利が大きく上昇するのであれば、ほんの少しずつ買おうかとは思いますが。

ゴールドへの影響は?
今の所、前々回?くらいに書いた通りの展開になっています。
今回の大統領選後に、財政拡大を見越して長期金利が大きく上昇した場合でも、
期待インフレ率も上昇することによって、「実質金利」はそこまで上昇しない可能性が高いです。
なのでゴールドは2013年バーナンキショック時ほどの大暴落はしないと思います。

2016年にトランプラリーで金利が大暴騰した時も、ゴールドはそこまで下落していません。

ただし、実質金利の低下余地も小さくなっており、ゴールドがガンガン上がっていくのも期待薄だと見ています。
むしろじり安にも警戒し、買いは長期目線で慎重にポジションを取るのが私の引き続きのスタンスです。

金利上昇で日経平均は有利なはずだが・・・
景気循環が好転し、金利も上昇するとなると、期待されるのが「バリュー株」です。
(=シクリカル株)
米国債先物は金利上昇を織り込んでいるのに、
8306三菱UFJ の株価は、金利上昇をまるで織り込んでおらず、安値に張り付いています。

あまりに安いし、日足基準線を先週末に超えたので、私も流石に買いましたが・・・

金利が上昇するとなると、シクリカル株の比重が大きな日本株は、強含むのが理論上は正しいです。
現状は日足基準線も超えており、日経平均を買い回転で軽くトレードしています。


しかし、1か月前に下の通りイメージを書きましたが、
24,000円を超えたところでは一旦大きめの調整に入りそうな気がしています。


これはあくまで私のGut Feeling(かん)でしかないのですが、少し株価指数は良いものを織り込みすぎている気がしています。
24,000円を勢いよく抜いて、大きな上昇トレンドに入るのは来年の気がしています。

本日のまとめ!!
(1)ファンダメンタルズ的に見て、大統領選前後から金利が上昇しやすい。
(2)米国債先物は金利上昇をすでに織り込んでいる一方、銀行株は金利上昇を織り込めていない。
(3)株価は中期的には上昇予想だが、本格的な「業績相場」に移行する前に、大き目の調整があるのが通常。
⇒目先株は買い戦略継続も、調整に耐えられる準備を!
本日の内容は以上です。
いつもお読みいただき、本当にありがとうございます。

今週も無理せず人生を楽しんで行きましょう~。

2020年10月03日
【トランプ陽性】相場への影響と作戦は?(10/3)
こんにちは。ケロルです。

トランプ大統領のコロナ感染による株価影響と、その他警戒すべき事について考えます。
今週もよろしくお願いします。

波乱は予想通り?
米国株はトランプ大統領がコロナウイルス陽性になった事を受け荒れました。

ただ先週のブログにも書きましたが、「一旦反発に向かうが、まだ波乱はあるだろう」という展開通りです。

これは単に、調整の期間やチャートパターンによる私の感覚です。
(Youtubeにたくさん存在する「予言者」「相場の神」は実際は存在しませんよ。

その他、経済のファンダメンタルズに対する分析も、今の所同じです。
(前回ブログ)
「短期的には調整しやすい状況だが、中期的には上昇余地がある」というのが基本的な見方です。

大統領選挙の株式市場への影響も含め、時間軸ごとに相場の見方を整理していきます。
(1)短期:
民主党、共和党どちらが優勢になったとしても、大統領選前後では不透明感から上下にボラティリティは上がる(=相場が荒れやすい)と思います。


また、前回までのブログにも書いている通り、ドイツZEW期待指数は過去最高水準。
これに代表されるように、世界中の先進国株式市場は期待を既に織り込んでいます。


そのため短期的には調整圧力がかかりやすいと言えます。

戦略は同じです。
基準線の下側ではヘッジ売りや積極ショート回転で攻めながら、
買いはゆっくりと慎重に分割で拾う、かつ買いも一部は回転させてポジションを溜めすぎない。
基準線を終値でしっかりと超えればまた買い戦略を積極化します。

気になるトランプ大統領のコロナ感染ですが、実体的には余り重要ではない気がします。

確かに政権への支持率は下がるのかもしれません。

ただし、ペンス副大統領は感染していないようですし、政治を維持するための体制は整っています。

それ以前に、高度な医療にささえられた大統領が重篤化する可能性は低いと思います。

それよりも、選挙前に起こりやすい、対中国の強硬外交の方が怖いです。

ポンペオ国務長官がFTA検討のために台湾を今月訪問する可能性はそこそこ高いと思いますが、
台湾の主権を認めたくない中国は、近海での戦闘機巡回やミサイル発射等のアクションを取って抵抗する可能性があります。

海外の年金基金やファンドは、日本近海で安全保障上の危機が発生すると、日本株を自動的に売却します。

台湾近海でのドンパチがあった場合、短期的に大きな調整リスクには警戒をしたいです。

もともと、周期的にも日経平均の調整には警戒している時期でもあります。


週足ストキャスティクスが20~25くらいまで調整する場面はあるのでは?と考えていますよ。
(2)中期:
大統領選挙前後で調整をした場合、中期的にはまだ相場は上昇すると思います。

景気循環や、ZEWドイツ現況指数などから、回復サイクルに入っていると見ており、まだ時間的・数値的に回復余地も大きいと見ています。



私は、大統領選挙の中期的な影響(今後1年くらい)については、どちらが大統領になっても、株価を支援すると思います。
バイデン氏が大統領になった場合、法人増税、富裕層への所得増税などが長期的な足かせになりますが、
上院も民主党が優勢とならない限り、増税法案成立は難しいでしょう。

それに、民主党は共和党よりも巨額の3兆ドルの財政出動を主張していますから、
今後1年くらいは、こちらのポジティブ材料の方が株価に大きく影響しそうです。

仮に3兆ドルが否定されても、1兆ドル程度の財政出動であれば、増税よりも議会を通りやすそうですしね。

いずれにせよ上記のとおり、基準線を用いた「ヘッジング戦略」をベースに、リスク管理を徹底したいです。

本日の内容は以上です。
いつもお読みいただき、本当にありがとうございます。

今週も無理せず人生を楽しんで行きましょう~。
