2021年04月

2021年04月25日

第114回 日経平均年間値幅と季節需給!


こんにちは。ケロルです。


先週は平川さんの話まとめと、私のファンダメンタルズに対する今の見方を詳しくお話ししました。




今週は、再びチャートも見ながら今後の値動きや戦略を考えていきたいです。



先に本日の要点:


1.2021年の日経平均値幅は7000円くらいか。2017年の様に夏場は停滞し、秋に一気に上昇する展開をとりあえず予想。


2.需給的には年金の株リバランス売りは一服か、ただし4月買い越した外人が5月に売り越しに傾く可能性が高い。


3.戦略は今まで通り継続する。スウィングトレードはまだ買い中心の方がよさそう。






日経平均の2021年値幅は7000円くらいか??


なんだかんだ言って、日経平均の値幅は毎年平均で25%くらいありますよね

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今年2021年の年始レベルは27000円くらいでしたので、大体年間の値幅は7,000円くらいかな?と見ています。


もし年始の27000円割れの水準が今年の安値だったとしたら、高値は34000円という事になりますね。


仮に2月につけた30700円が高値だった場合、24000円くらいの安値もあり得るわけですが・・・


現在の景気先行指数が「好況期」にあることも考え、2017年の様な秋に一気に伸びるような相場の方がイメージはしっくりくる気がしますね。


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2017年は夏場まで非常に値幅が小さかったため、「もう一生株価は動かないのでは?」とみんなが思っていました。


が、秋に大上昇し、結局年間では5000円くらい動きました。年始の19500円から25%くらい動いたわけですね。


動かなくなった場合は、そのあといずれ大きく動くことになり、結局は年間値幅7000円くらい行くのではないか?


というのが私の見方ではあります。


一方で、2015年パターンも考えられますよ。

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この年は年央にかけて安値から+25%近く上昇して高値を付け、そのあと夏場に大暴落しました。


2021年も、場合によっては年央までに高値を付け、そのあと今年の安値を付けに行くような大暴落が7-9月期に発生する可能性も「無くは無い」と思っています。


ただ・・・暴落前の天井圏ではボラティリティが徐々に大きくなってくるものですが、今のところボラティリティの優位な上昇は見られないため、


すぐに暴落の可能性は低く、また夏場以降も、この2015年の様な動きになる可能性もやや低いのではないか?という気がします。



まあ年始の段階では、1-3月期に24500円くらいまで調整するのではないか?と考えていたのですが、


そのシナリオがなくなったため、次点として2017年の様なシナリオ(夏まで小動き、秋に爆発)をメインとしたいです。


ま、下のチャートを見ると、下がってもおかしくない気はするのですけど・・・。

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日経平均がS&P500よりも弱い理由は?


直近の動きも見ておきますね。


アメリカのS&P500は史上最高値近辺にいますが、日経平均はやや調整含みな動きになっています。


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TOPIXも基準線を下回って推移しており、日本株全体がやや弱いという感じです。


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もちろんこれはファンダメンタルズ的な要因はあるでしょうね。


アメリカは製造業PMIや新築住宅販売などの指標がとても強く、


また先週はキャピタルゲイン税40%への引き上げは反対多数で難しいだろうという観測もありました。(ゴールドマンは「28%への増税で決着するだろう」との予想。)


一方で日本は、景気先行指数では一応「好況期」にありますが、株を買うヘッドラインには乏しいですね。


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また、日本はコロナウイルスのヴァクシン接種が遅れており、緊急事態宣言が再発動される
事もマイナスに働いているかもしれません。


そもそも日本はアメリカのように消費マインドが高くないので、コロナ経済からの復活も難しいのかもしれないですしね。


とはいえ、ファンダメンタルズが株式相場に与える影響については、ほとんどの場合多数派が間違うため、あくまで参考程度に考えておきましょう。



今気になっているのは、季節的な需給の状況です。


「日本株現物」の投資部門別売買状況を見てみましょう。

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主に年金が大きく売り越していましたね。


年金は株価が上がって、株式が全体ポートフォリオに占める割合が大きくなった場合、株式を売却してリバランスを実施します。


これはある程度機械的に発生するフローであり、かつ1-3月期に売却が行われることが多いです。


ただ直近では若干のプラスになっていますね。リバランスがほぼ終わった可能性もあります。


ちなみに円ドル為替ヘッジ付きの米国債は、GPIF(年金)の運用ルールでは「日本国債としてカウントする」ことになっています。


とても政治的な臭いがするルールですね(笑)


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おそらく直近、米国金利の上昇が続いていたため、GPIFも結構米国債のウェイト(日本国債のウェイトとして勘案)を増やしてきたのだと思います。


その意味でも株売り、債券買いのリバランスはそろそろ一段落したのではないか?と見ています。



なので、年金による株式の売り圧力が後退してくる、つまり株価が下がりにくくなる可能性がありますよね。


ただ年金や日銀は高値を追って株式を買うことはないため、よほど債券が値上がりしない限り、年金による大幅な株のリバランス買いもここからはない気がしています。



一方、海外投資家ですが、今年の4月は例年通り買い越しています。


通常、4月と11月が大きく外国人が日本株を大きく買い越しする傾向にあります。


そして5月は反動で売り越しになることが多いです。


例外として2017年4月は、「北朝鮮の記念日にミサイルが発射されるかもしれない」、という事で外国人が日本株を売り越したため、逆に5月に大きな買い越しとなりましたが、


ほかの年は基本的に外国人は日本株を「4月買い」「5月売り」にしていることがこの10年間はほとんどです。


ここまでで季節的な需給についてまとめて考えると、年金の売り圧力はなくなってきそうだが、外国人がどれくらい5月に売り越しになるか次第、といったところです。



という事で戦略なのですが、やはり日足基準線を使った作戦は継続したいです。


現在基準線の下に位置していますね。


私は29100円でスウィング・ショート⇒28900円、28500円で3分の1ずつ決済し、残り3分の1は持ち越しています。


上記の通り、まだ大きく崩れる可能性は低いと考えているため、スウィングのショートも早めに決済しています。
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基準線を終値ベースで再び超えた場合、ショートは終了、少しスウィングの買いも検討したいところです。


まだ積極的なショートはしない、と申し上げましたが、基準線割れでのヘッジはやはり入れておくべきだというのは変わりません。


転換点というのは、往々にして後にならないとわからないものですからね。


とにかく油断せず着実にやっていきましょう。



本日の内容は以上です。



いつもお読みいただき、本当にありがとうございます。


今週も感謝を忘れず、人生を楽しみましょう~





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2021年04月17日

第113回 (平川さん話まとめ)ファンダメンタルズ特集


こんにちは。ケロルです。


Twitterでは、よく平川さん(現 東海東京証券アナリスト)から聞いた話を呟いていますが、


まとめた情報が欲しいという意見が多かったので、今日は平川さんの話に私の意見も付け加えて、ファンダメンタルズ分析をまとめますね。



先に本日の要点:


1.今年はバブルの終盤か。年末に向けて更なる高値がありそう。


2.4-6月期には中銀の流動性供給、バリュエーションの観点から調整がはいりやすいと見る。


3.金利は株価の大天井から半年程度遅れてピークを付ける。米国10年金利は2022年に2.5%もありうる。




だいたい私と同じ意見ですね。


ちなみに平川さんの予想は、2021年の日経平均のレンジ 27,000円弱~35,000円とのこと。



今年の全体相場がさらに上昇するとみる要因


まず、アメリカの巨額の景気対策が続いています。


リーマンショック時はGDP対比9.6%でしたが、今回はなんと29.3%!です。

アメリカ経済対策



そのうち、給付金のおかげで小売りやレジャーの活動が活発になっていますが、貯蓄に回っている分もたくさんあるようです。


貯蓄に回った分は、将来の消費下支え効果につながると考えられ、景気回復の期間が長くなる要因になりえます。

給付金


また、企業収益(1株当たり利益)の上方修正もまだ継続しています。

業績予想修正



そして、2000年のITバブルと比較した場合の相関性で考えると、現在は下記図の紫四角の部分、バブル相場の最後の半年~1年くらいに似ています。


2000年のITバブル相場:
ITバブル



現在:
KIMG1994



この点についても、当ブログで申し上げてきた、景気循環のリズムと平仄があっていますね。


ちょうど日本やアメリカの景気先行指数が好況期に入ったところですので、


あと半年~1年くらいが強気相場、そのあと大きく崩れるという私のメインシナリオにもあっています。


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一方で、平川さんは4-6月期に一時的にしっかりとした調整が入ると予想していますね。


その根拠としては、主に「中央銀行の流動性供給ペース原則」や「すでに市場が強気になっていること」を挙げています。


この点については私も異存はありませんね。


中央銀行の流動性供給ペース


FRBは引き続きマネタリーベースを増加させています。


財政出動で米国債が大量発行されているため、FRBが大量に米国債を買い続けないと、急激な金利上昇に見舞われてしまうからでしょう。


アメリカマネタリーベース



ただし、中国の流動性供給はすでにピークアウトしているようです。

中国資金調達額


中国のCaixin社が公表しているPMIもピークアウトしていますが、これはアメリカのISM製造業指数にも2,3か月先行するため、


今後中国の流動性供給低下や、指標の伸び悩みを受け、遅れてほかの国の先行指標や株価が頭打ちになる可能性は高いです。



今度は日銀に目を移すと、日銀の総資産3か月前対比はほぼ0、・・・つまり日銀は資産買い入れペースを大幅に落としているわけです。


日経平均がS&P500よりもパフォーマンスが優れない理由はここにもあるようです。

日銀総資産と株価



その結果、中国・日本・欧州・アメリカの4つの中央銀行総資産は頭打ちになっています。


世界の中央銀行総資産



それをうけ、世界12か国マネーサプライについても、頭打ち状態。

マネーサプライ



さらに以下に示す通り、市場センチメントはすでに強気に傾いています。


調整なしにさらにポジションが積みあがる余地は小さいかもしれませんね。



日本の投資家が日本株を「オーバーウェイト」しているという回答が多くなりました。


日経平均ブルベアレシオ



アメリカについても、個人投資家を筆頭にかなり強気に傾いています。


米国投資家センチメント




バリュエーションについても、かなり割高ですね・・・


S&P500の12か月先予想PERは22.5~23倍と、ITバブル時以来の水準です。


また債券利回りー株式利回り の「イールドスプレッド」についても、株式がリーマンショック前以来の割高水準になっています。


予想PERとイールドスプレッド



PERが割高であっても、予想EPS(一株利益)が上方修正されることで、株価の上昇余地はあるのでしょうが、、


いずれにせよ2000年のITバブル時と似ており、バブルの最終局面に近いのではないかと思われます。


下図の紫の四角部分です。

ITバブルその2




最後に金利です。


部金利に先行するCRB基礎素材指数はまだピークアウトしていません。


アメリカの10年債利回りはしばらくは落ち着いているでしょうが、まだ上昇余地があると思われます。

CRB基礎素材価格と10年利回り



銅先物価格の水準との相関性を考えると、アメリカ10年債利回りは2.5%くらいまで今回サイクルで上昇する可能性がありそうです。


銅先物価格と金利


なお、金利は株価に6か月~10か月程度おくれてピークを付けます。


仮に2022年1-3月期に株価が大天井を迎えたとしても、金利やドル円が本格的に下落するのはそのさらに半年後程度あとになる可能性が高いです。


長期債券については、株価の崩壊が始まってから買い始めても十分そうですね。



さて、みなさまどうでしたか??


総じて、今回の「平川さんまとめ」は当ブログの見解とかなり近いものがありました。


一方で、当ブログと違う意見であっても、しっかりとした根拠のあるものであれば、どんどん紹介していきますよ。


ただし、相場のファンダメンタルズ分析と、実際の投資戦略は別です


この点は私自身が投資家、トレーダーの立場から自身のリスクのもとで考えたいと思います。



本日の内容は以上です。



いつもお読みいただき、本当にありがとうございます。


今週も感謝を忘れず、人生を楽しみましょう~





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2021年04月10日

第112回【強気相場はいつ終わる??】


こんにちは。ケロルです。


先週末は勤め先の銀行で大型システムリリースの監督をしていたのでブログが書けませんでした。。



幸い無事に終わりましたので、一安心です。


今週も相場分析という名のポジショントークをしていきますので、よろしくお願いします



強気相場はいつ終わるの??


株式市場は相変わらず堅調ですね。


次のテーマとして、「この強気相場はいつ終わるの??」と気にされている方も多いと思います。


そこで今週は、強気相場終盤で気を付けておく点について考えたいです。



強い指標にポジティブに反応する相場


3月のアメリカ雇用統計が先週発表されましたが、予想対比強い結果でしたね。


雇用の回復ペースが上昇しています。

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また、株価とも相関性の高いISM製造業景気指数もかなりよいですね。

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ただ重要なのは、これに対して株式市場は上昇で反応している点です。



これは景気先行指数が好循環にある時の特徴ですね。


まだアメリカの景気先行指数は2月分までしか発表されていませんが、そろそろ「好況期」に来ているはずです。

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日本はすでに「好況期」に入っています。

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またS&P500のVIXがコロナショック後初めて20を割り込んできました。


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チャートを見ても、S&P500は非常に堅調な動きとなっていますね・・・。


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したがって、「いつかは強気相場が終わる」のは当たり前なのですが、今から逆張りでショートを積み上げるようなことは避けたいです。



では強気相場の終焉をどう見るの?


強気相場の終盤に近付くと、少しずつその兆しが見えてきます。


(1)まずは、良い経済指標が発表されたり、金利が上昇した際に、株価がネガティブな反応を示すことです。


景気が良くなれば、「量的緩和が縮小するかも」、「利上げするかも」という懸念は当然なのですが、


このような心配で株価がネガティブな反応を示すようであれば、株式の買いポジションがかなり溜まってきた証拠でもあり、


暴落のエネルギーが溜まってきたという事も言えるのだと思います。



(2)もっとわかりやすいのは、株価のフラッシュクラッシュです。


最近ですと、2015年8月や2018年2月がありましたね。


2015年8月

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2018年2月

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株価のフラッシュクラッシュは景気先行指数の「好況期」から「後退期」に入るタイミングであり、私たち投資家は頭を切り替えないといけません。


ただし、注意したいのは・・・実体経済の指標はこの時まだ良いのです。


また、金利はフラッシュクラッシュ時にあまり下がりません。


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株価は景気の先行指数であり、金利は一致指数です。


2018年の場合、8か月株価が金利に先行しました。


ちなみにフラッシュクラッシュが発生したときは、


「景気は悪くないから大丈夫だ」「ただのテクニカルな下落だ」「アルゴリズムのせいで暴落になっただけで経済は問題ない」


とか言われますが、フラッシュクラッシュが起こった際は、「景気は大丈夫」ではなくて、「景気に先行して株価が崩れ始めた」と認識しておきたいです。




(3)時間軸としては、好況期は6か月~1年くらいになることが多いです。


日本の景気先行指数は2021年2月に「好況期」に入りましたが、来年の1-3月期には「後退期」に入り、大きく崩れるというのが私のメインシナリオです。


ただし、それまでに需給の弱い時期、今年の7-9月期あたりにも注意を払いたいところです。



後退期が始まったときの対処の仕方


フラッシュ・クラッシュのような激しい下落が起こって「好況期」から「後退期」にシフトした場合の対処はどうしたらよいでしょうか?


みなさまだいたいお分かりだと思いますが、当ブログで常に申し上げている通りです。


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基準線を終値で割り込んできたタイミングでは、ヘッジの売りを行います。


需給が弱くなる7-9月期や、来年1-3月期では、基準線割れで攻めのショートを仕掛けてみても良いでしょうね。


基準線割れが発生した時点ではどこまで下がるかはわかりません。


すぐに基準線を回復した場合はヘッジが無駄になるわけですが、スウィングの場合はそこで買いなおせば多少の損切で済みますし、


リピートIF DONEではかなり回転が効くのでトータルでは利益になります。


また、もしフラッシュクラッシュが起こった場合、あまりにも動きが速いため、途中で売買するのは結構難しいと思います。


慌てて途中でショートしたりするのではなく、突っ込んだところはむしろリバウンド狙い買ったほうが早いです。


25日線乖離率が▲5%を超えたら、500刻みで1枚ずつ買い下がってみよう、とかあらかじめ自分の予算にあった控えめな計画を立てておくとよいですね。


フラッシュクラッシュは下落相場の入り口ですから、AーB-C波動のA波動となることがほとんどです。


だいたいA波動は1-2か月、そのあとB波動の上昇が来ることが多いです。


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ここで油断して、より大きなC波動の存在を忘れてはいけませんね。



ただ今のお話はまだ先のことになるので、まだしばらくは上昇が継続することをメインシナリオと考えて戦略を立てたほうがよさそうですね。



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2016年2月~2018年2月のように、2年間の好循環期中、ずっとS&P500が上昇し続けるような相場もあり得ます。


そのあと、突然前触れもなくフラッシュクラッシュが起こるわけですから、最低限の買い玉をホールドすることで上昇トレンドの恩恵を受けつつ、


やはり今年の7-9月期や、来年の1-3月期は突然のクラッシュに備えて、高値で慌てて新規買いをしない、基準線割れでヘッジは行う、という事を意識したいです。


スウィングで買いを追加するのは、基準線を割った後再び戻した時に限定です。



さて、ここでまとめておきますね。


(1)目先は上昇トレンドが続いているので、下手な逆張りショートは行わない。

買い玉を最低限ホールドし、上昇トレンドの恩恵を受けられるようにしたい。



(2)需給の弱い7-9月期や、来年の1-3月期は大きな転換期になりやすいので注意する



(3)基準線割れではヘッジを怠らない。需給の弱い時期と重なる場合は攻めのショートもよさそう。



(4)フラッシュクラッシュが起こったら転換点だとみるべき!下手に途中から動くよりも突っ込んだところを指値で買い下がったほうが早い。



(5)上昇が続いたとしても、慌てて高値を追って買わないこと!

新規のスウィング買いは基準線を下から上に回復したタイミングでおこなう。






本日の内容は以上です。


いつもお読みいただき、本当にありがとうございます。


今週も感謝を忘れず、人生を楽しみましょう~





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keroinvestment at 20:39|PermalinkComments(0)