第105回【筋トレとビジネス】成功するためのマインド?第107回【調整局面継続か?】ゴールドと株価の調整を攻略する

2021年02月20日

第106回【実質金利とPER】テイパー・タントラム再来はあるの?


こんにちは。ケロルです。


アメリカの実質金利が少し上昇してきました。


その点が株価に与える影響についても考えたいです。


今週もどうぞよろしくお願いいたします。



テイパー・タントラム(バーナンキ・ショック)再来はあるの?


以前のブログで、アメリカの実質金利は低下余地が小さいので注意すべきと申し上げていました。


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実際に、ここの所アメリカの実質金利(10年ゾーン)は下げ止まったように見えます。


ちなみに前回下げ止まったあと急反転したのは2013年5月です。


2013年5月は、当時のバーナンキFRB議長が、量的緩和の縮小について具体的に言及を行ったことがきっかけで実質金利の急上昇が起こりました。


ウォール街では「テイパー・タントラム」(taper tantrum)と言われ、ゴールドが暴落、S&P500株価指数も▲8%くらい急落しました。


流動性供給を徐々に減らす "taper"-down と、"temper" tantrum「感情爆発して手が負えなくなること」を掛けた言葉ですね。


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ゴールドは当時、本当に「手に負えない相場」になってしまいました。


このところの動きと似ている気がしますね・・・・


この時S&P500の調整は大したことはなかったです。

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また当時の日経平均は、2012年秋からアベノミクス期待で急ピッチで上昇していたので、テイパータントラムの影響で▲23%も暴落しました。



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では2021年2,3月にも、テイパータントラムの再来はあるのでしょうか?


たしかに当時と似ている所は結構たくさんあるのですが・・・


私は今回少し違った動きになるのではないか?と考えています。


各プロダクト毎に見ていきたいです。


まずは懸案のゴールドですが、こちらは実質金利上昇と直接影響があるので注視が必要です。

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まだ現在は2013年5月ほど、真剣にテイパリング(緩和縮小)を議論する段階ではないとみています。


ただし今年の後半に、さらに株価のバブル懸念が生じた場合や、実体経済・失業率の改善が加速した場合にテイパリング議論が現実化してくると思います。


したがって、現在はまだ2013年5月ほど、慌てて手金利上昇を織り込む時期ではないものの、


半年後くらいにはテイパータントラムに近い現象が起こっても良い心の準備をしておきたいです。


ただ仮にテイパータントラムのような現象が起こった場合でも、ゴールドの調整は2013年ほど大きくならないだろう、と私は考えています。


というのも、現在株価のPERがバブル的に高い位置にあるので、次のサイクル悪化時(1年後くらい)には結構株価も大きな下落に見舞われるのではないか、と見ており、


そうなった場合、慌てて政策も再び緩和方向に向かうことで、ゴールドにとっては支援になると考えています。



ゴールドの戦略は以前から同じです。


当ブログをいつもお読みくださっている方はお分かりの通り、実質金利上昇シナリオも十分に想定していましたので、投資戦略は変えず、で行こうと思います。


私はほんの少しずつ下がったところで積み立てをしていますが、この後もし1900~2000ドルまでの反発があれば、少し買いは減らそうかと思います。


超長期的には、マネーサプライの増加がゴールド価格を何倍にも押し上げるというシナリオも否定はできないため、


すべて利益確定するの絵はなく、少しは資産としてゴールドを持ち続けたいと思います。



次に意外に堅調なドル円です。


これも数週間前に書いた通り、大幅上昇は期待しないですが、底堅く推移しそうです。


以前の想定↓
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現状↓

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理由としては、冒頭に述べたとおり、アメリカの実質金利が下げ止まっていることと、


日本の期待インフレ率が上昇し始めており、日本円の実質金利が少し低下していることが挙げられます。


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2014年に消費税を5%⇒8%へ増税して以降、日本の期待インフレ率は6年間低下し続けてきましたが、


ここへきて反転基調が見られていることが何とも特徴的ですね。


「緊縮財政」は期待インフレ率を押し下げて実質金利を上昇させてしまうため、せっかくの金融緩和効果を相殺してきました。


逆に「積極財政」が期待インフレ率を押し上げて実質金利を低下させるため、金融緩和との相乗効果が出るという事ですね。


単純な関係性ですが、あまり理解されていないようですね。


という事で、財政が再び緊縮方向に動いたときは円高リスクになりますが、コロナ影響で財政を積極化しているうちは、むしろもう少し円安方向へのバイアスを意識したいです。



では株価の方はどうでしょうか・・・?



先ほど申し上げた通り、2013年5月のテイパータントラムの時は、S&P500が▲8%、日経平均が▲23%の調整でした。


もちろんアメリカの実質金利が急上昇したというのは株価にとってもマイナスなのですが、


逆にテイパリングを議論し始めたというのは実体経済が回復してきた証拠でもあるのと、当時はPERも割安水準だったので、


S&P500株価指数は▲8%の調整で済んだのだと思います。


また日経平均の調整が大きくなったのは、高値で買った人が多かったためです。


今回、2013年との最大の違いは、PERの水準です。


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当時との比較資料がすぐに用意できていませんが、2013年当時は12か月後予想PERが13~14倍くらいだったと記憶しています。


現在はなんと23倍近い水準です。2000年のITバブル頂点近辺です。。


何らかのきっかけでしっかりと調整が入った場合、調整率は▲15%くらいになる可能性は意識しておきたいです。


私は2021年にテイパータントラムがあったとしても、夏以降だと思っているのですが、


季節的に1-3月期と、7-9月期は株価が調整しやすいです。


この1-3月期は引き続き調整に注意しながらトレードしていきたいです。


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とはいえ、どこまで調整が入るのか、もしくは調整がほとんどないままバブルまっしぐらなのか?現段階では私にもわかりません。


しっかり調整に入るとしても、しばらく高値圏でレンジを形成してから下落することが多いです。


基準線を終値ベースで割り込み、調整トレンドが明確になってから、ヘッジや攻めのショートをやっていくつもりです。



なお、先週も申し上げた通り、現状景気サイクルの面からは、まだ中期的な大天井ではないとみています。


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また、金利が上昇してきたことやいわゆるバリュー株(シクリカル銘柄)が遅れて上昇してきたことなどは、景気循環の「好況期」に入り始めている特徴ともいえます。


ファンダメンタルズ重視の資金が入ってきている気はします。


一方、昨年の安値を付けた2020年3月から約1年のトレンドとなっていますし、


先行して安値近辺から買っているような「年金GPIF」、「順張り系のアルゴ」勢はそろそろロングを落としてくる可能性は高いです。


したがって中期的にはまだ強いと思われるが、短期的には大きめの調整が入る場面もあるだろう、特に1-3月期と7-9月期は注意したい


というのが私の見方です。


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本日の内容は以上です。


いつもお読みいただき、本当にありがとうございます。


今週も感謝を忘れず、人生を楽しみましょう~





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keroinvestment at 21:34│Comments(0)

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