第110回【日銀会合は気にしなくて良い?】株価の展開を考える第112回【強気相場はいつ終わる??】

2021年03月28日

第111回【景気循環とNT倍率】ファンダメンタルズから見る相場


こんにちは。ケロルです。


今週も相場分析という名のポジショントークをしていきますので、よろしくお願いします



NT倍率急低下は日銀のせい・・・?


ここの所、NT倍率が急低下しましたね。


つまり、日経平均よりTOPIXの方が強い動きという事です。

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これは日銀政策決定会合により、日銀が買入する株式ETFはすべてTOPIX連動型とすることになったことがきっかけです。


ただし先週申し上げた通り、これは単なる「きっかけ」でしょうね。


以前から日銀はほとんどTOPIX型のETFを購入していたので、今回の変更で実需に与える影響はあまり大きくありません。


ただ、NT倍率の上昇に賭けるポジションが多かったため、その解消を多くのトレーダーが迫られたため、NT倍率が急低下したという事です。


NT倍率の動きの特徴をおさらいしておきましょう。



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特徴①:基本的には、成長株比率が高い日経平均の方が上昇しやすい傾向にあるといえます。


また、日経平均に最も寄与度の高いファーストリテイリングは政策保有(売らない人たちの保有株)比率が高く、浮動株(日々売買される株)比率が低いため、


売りが売りを呼ぶような雪崩が起こりづらいことも、指数を支えていると思います。


特徴②:景気循環の「回復期」の後半~「好況期」にかけては TOPIXが強く、NT倍率が低下しやすいです。


これは「好況期」では TOPIXへの寄与度が高い「景気敏感株」が強く、その中でも金利に連動しやすい「銀行株」が特に上昇しやすい時期だからです。


特徴③:リーマンショックやコロナショックなど「超ど級の暴落時」には、日経先物へのショートポジションが一気に増えるため、NT倍率が急低下することがあります。



日経先物の方がTOPIX先物よりも流動性が高く、大きな金額を取引できるため、超大口投資家は緊急時に日経先物をショートするためですね。


ただしこれは超ど級の暴落時に限った一時的な動きなので、デルタ(価格変動リスク量)調整が一巡すればNT倍率も急反発する傾向にあります。



ではさらに長期的な視点でも、NT倍率上昇傾向は継続するのでしょうか?


もっと長い期間のチャートを見てみましょう。


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常にNTが上がり調子だったわけではないみたいですね。


1998年から2001年にかけてはNT倍率が急低下しています。


ここからは私の推測にすぎないため、もっと良い理由があれば教えていただきたいのですが・・・


おそらく2000年前後にかけては、株取引のネット化で裾野が広がったり、取引の小口化が進んだことで、


日経平均組み入れ銘柄以外にも、幅広く東証一部の銘柄全体に投資資金が向かったため、TOPIXが強くなったのでは ?と考えています。


一方、2010年代以降はNT倍率が顕著な上昇傾向になっていますが、これは以下の理由が複合的に作用していると考えています。


理由①:大規模な金融緩和により、TOPIX構成比率の高い銀行株などは恩恵を受けづらい一方、成長株が大きな恩恵を受けている。


理由②:ETFの発展で、指数取引が非常に高まったことで、指数寄与度の高い銘柄に集中して資金が流れるようになった。


TOPIXよりも日経平均の方が、分散度が低く特定の銘柄に比重が偏っているため、より指数ETFブームによって上昇しやすい環境と言えます。



どうでしょうか・・・?私はこれら2つの環境はそう簡単には変わらないと思います。


したがって、NT倍率の現在の急落は結果的に「押し目」になる可能性が高いと考えています。


ただしどれだけNT倍率ロングのポジションが溜まっているかわからないため、どこがフェアな水準か、という事はわかりません。


また、この景気循環の好況期がいつ終了するのかも重要ですね。


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と、ここまでNT倍率について述べてきたのですが、NT倍率自体を対象としたデリバティブは私も見たことないです。


機関投資家は先物を使ってNTを売買をしているわけですが、TOPIXはミニサイズがないですし、NT倍率の売買は異なる商品間での両建てとなるため必要証拠金も大きくなります。


ので、個人投資家の投資対象としては適切でないのですが・・・


ここで申し上げたかったことは、NT倍率の動きを見ても、2010年のリーマン危機からの回復局面とよく似ているという事です。




そこで先週も書いた、株価の今後シナリオをもう少し詳しく見たいです。


先ほどNT倍率のチャートからも、現在の状況はリーマン危機後の「回復期」である2010年と似ている、と申し上げました。


当時の推移です。リーマン危機で大きく沈んだため、好況期は小回りとなりました。


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今回も似たような展開は予想できます。


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好況期といえども、回復の勢いは落ちてくると思います。


また、2009年から2011年初までの好循環期は下のようになっています。




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回復期+好況期で約2年間となりましたが、これはとても典型的な日柄です。


また、リーマン後のボトムから約1年間上昇した後に大きめの調整局面を迎えています。


この「1年間」というのも、とても典型的な重要日柄です。


現在のTOPIX先物は、約1年間上昇しているので、調整しやすい日柄を迎えているのは確かです。


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ただし相当な金余り相場ですので、素直に下落もせず、大きなレンジのような調整になるかもしれません。


いずれにせよ、大きくは「好循環期」という認識のもとで、買いを中心にやるのですが、


調整がどこまで入るかは見極めがとても難しい状況ですので、今は以下を守っています。


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①日足基準線を割り込むような場面では、ヘッジをする。


②逆張りで天井あてのショートはしない


③スウィングは突っ込んだ時の逆張り買いと、基準線越えの順張り買い


④リピートIF DONE も活用して堅実運用する
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やはり最初のメインシナリオとしていたように、下記 A のような局面がイメージしやすいです。


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ただし常に、予想通りには行かなかったときのシナリオも考えておく必要があります。


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相場の予想を的中させることはとても難しいのですが、予想が当たっても外れても、


相場に向き合う姿勢や心構えができていれば、利益を出すことができるというのが私の実感した教訓です。




本日の内容は以上です。


いつもお読みいただき、本当にありがとうございます。


今週も感謝を忘れず、人生を楽しみましょう~





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keroinvestment at 14:48│Comments(0)

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